「OG-15 Ver.Deer」オーダー開始。

Leather JKT 2024

究極のオヤジJKT、完結。

フライトJKT「A-2」に独自のアレンジを加え、「究極のオヤジJKT」を目指して構築した「OG-15」。この「鹿革の15」をもって完結となる。

この先も素材や色を変えて「OG-15」を作ることはあるだろう。だが「鹿革+15」の一着が放つ、驚異的な「オヤジ臭」を超えるジャケットを作れる自信がない。

ここに紹介している出来立てホヤホヤの「OG-15 Ver.Deer」を見る限り、そこまでのオヤジ臭さは感じないかもしれない。だが、着込んで程良くヤレた時の破壊力は相当なものがある。

もちろん、実際に臭うワケじゃない。鼻を近づければ、革好きには堪らないディアスキン特有のいい香りが漂ってくるのでご安心頂きたい。

深夜のコンビニで真価を発揮する。

このオヤジ臭さはオガワの大好物なのだが、ひとつ重大なミスを犯した。それは、このページのオガワの着用写真。ウォバッシュパンツ「OG-17」に合わせて撮影してしまったことだ。しかも、足元はブーツだ。

中途半端なダイエットによる大規模なリバウンドで、見るに耐えないパンパンのオガワの顔を除けば、普通にまとまったコーディネート。「OG-15 Ver.Deer」は抜群に渋く写っているが、願わくばヨレヨレのスウェットパンツ、裸足にサンダルで撮影したかった。つまり、深夜コンビニに行くオガワの姿だ。

冗談を言っているわけではない。

柔軟な鹿革と肌触りの良いリブ仕様の「OG-15 Ver.Deer」は、ジャージのような着心地だ。手にしてくれたブラザーは、街中での着用はもちろん、自宅で肌寒い時にジャージ代わりに羽織りたくなるはずだ。間違いない。

だから、スウェットパンツとサンダルで撮影し、ブラザーとイメージを共有したかったのだ。

オーダーしてくれたブラザーは、ぜひ「OG-15 Ver.Deer」を羽織って深夜のコンビニに行って頂きたい。深夜にコンビニに行くという行動が、こんなにもワクワクすることなのかと驚くはずだ。

話は変わるが、このページのトップの写真、実にイケてない。馬革のような形状記憶をあまりしない鹿革は、ハンガーに掛けて撮影すると垂れてしまい、トップ写真のように頼りなさそうな佇まいになってしまう。

これはイカンということで、ファクトリーでトルソーに着せて撮影した写真を掲載しておく。

その柔らかさが、職人を泣かせる。

2024年9月、大阪にあるワイツーレザーにて「OG-15 Ver.Deer」のサンプル製作に立ち会った。鹿革の特徴である柔軟性や伸縮性は、ジャケットとしては最高のメリットだが、仕立てる職人にとっては非常に難しい性質でもある。

裁断部門のトップである山田氏。過去数十年に渡り、裁断してきた革は数知れず。百戦錬磨という形容が相応しい山田氏をもってしても、鹿革の裁断は難しいと語る。裁断時に型紙を押さえ付ける力が少しでも強過ぎると、鹿革が伸び、裁断したパーツの寸法に微妙な狂いが生じるという。

鹿は体が小さく、活発に走り回るため傷が多い。当然、革の面積も小さい。そのため、大きな傷は裁断で避けるが、小さな傷は必ず入ってしまう。その小さな傷も極力目立たない場所に配置すべく、常に考えながら裁断を行っている。

伸びやすい鹿革をジャケットに仕立てる時、もっとも重要になるのが芯材による補強だ。硬さの異なる芯材を適材適所で使い分け、長年の着用でも型崩れしにくい強度を確保している。目に見えない部分に惜しみない手間と時間を費やす。最低でも10年は着込めるジャケットを目指す、ワイツーレザーのモノ作りの真髄でもある。

裁断と同様、伸びやすい鹿革は縫製も難しい。一針一針を慎重に、そして時には思い切り良く縫い進めていく職人。雑誌編集長時代から現在に至るまで、膨大なレザーを見てきたが、ワイツーレザーが作るレザーJKTの縫製は本当に美しい。

Detail of OG-15 Ver.Deer.

「A-2」の特徴である一枚革の背中を「OG-15 Ver.Deer」でも継承している。小さな鹿革による大きな一枚革の背中は非常に贅沢な仕様。

台襟無しのため襟位置が低く、顎に干渉することもない。首周りの見た目もスッキリとする。台襟付きの高い襟を折グセを付けて調教を楽しむ「A-2」マニアも多いが、オガワは快適な方がいい。なので、鹿革も馬革も「OG-15」は台襟無しで統一している。

外袖&内袖で構成されるシンプルな袖。袖リブ、裾リブ、共に長年の着用で破れた場合は、リペアによる交換が可能だ。

ジッパーはユニバーサル。「Original Garment Brothers」の各ジャケットに採用するお馴染みのジッパー。機能性や耐久性は実証済み。

脇下には換気用アイレットを装着。前後身頃を縫い合わせるステッチは、脇下を通り、袖側5センチほどで縫い止まる。両ディテールとも「A-2」に倣っている。

左身頃の内側には、生産ファクトリーである「Y’2 LEATHER」のラベル。

<CAUTION>
体が小さく、活発に走り回る鹿には傷が多い。耐久性に影響を及ぼす大きな傷は裁断で避けるが、小さな傷は必ず入ることを予めご了承頂きたい。

<参考データ>
身長:165センチ
体重:83キロ
胸囲:110センチ
ウエスト:34インチ
「OG-15」のサイズ:38
※2024年10月の撮影時点

<Ogawa Voice>
柔軟で伸縮性のある鹿革なので、新品時からソフトな着心地を楽しめる。顔も腹部もパンパンの状態で撮影したが、まったくストレス無く、フロントジッパーを閉めることができた。サイズ感は他モデルと同等に設定しているが、リブ仕様のため若干ではあるがゆとりのある着心地に感じる。

<サイズチャート>

■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾リブ下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖リブ先端までの曲線距離
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※おおよその身幅(左右の脇下の直線距離)は、上記バスト寸法から2センチを引いて、半分に割った数値となります。
※袖丈が「OG-2」に比べて1.5センチほど長いですが、リブが少し入り込むので、実際はほぼ同じ袖丈となります。
※「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、スタイルによる着用感の違いはありますが、基本的にどのモデルもサイズ感を統一しています。

<価格>
14万8000円(税抜)

※全サイズ共通
※一部入金によるオーダーも可能です。詳細は「O.G.BROS.SHOP」の商品ページをご確認ください。

<カラー>
BLACK

<革厚>
1.5ミリ

<納期>
2025年2〜3月(順次デリバリー)

オーダーを受けてから鹿革を仕込むため、タンナーの作業状況、天候等によって早まる場合もあれば、遅れる場合もあります。今後の社会情勢による流通への影響などにより、納期が大幅に遅れる可能性もあります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。

納期に大幅な遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げますので、納期内(2025年2〜3月)における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。「1日でも早く手にしたい」と思って頂けることは非常に嬉しいことですが、当方からファクトリーに個別の納期確認をする度に作業がストップしてしまうため、ご理解とご協力をお願いいたします。

例年、1か月半ほどのオーダー期間を設定していますが、想定以上のオーダーが集まった場合には告知することなくオーダー受付を終了させて頂くことがあります。

次号「The Magazine 004」を進呈。

レザーJKTをご注文頂いたブラザーには、次号「The Magazine 004」を進呈いたします。「The Magazine 004」の発刊は、2025年春を予定しています。完成次第、スマートレターにてお届けいたします。

以下も必ずご確認ください。

※お一人様、各モデル一着のオーダーとさせて頂きます。異なるモデル(例えば「OG-2」と「OG-15」)、同一モデルでも色違い・素材違い(例えば「OG-2」の赤馬と鹿革など)は可能です。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金11万8000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※メールによるジャケット完成のご連絡後、5日以内に残金のお支払いをお願いいたします。
※完全受注生産のため、いかなる理由でも予約のキャンセル、モデル変更、サイズ交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※シワやシボの量や場所、手染めやサドルホースの色味には個体差があります。それらに関するリクエストやお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※多少を問わず、天然の「傷」が入ります。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※写真のジャケットは着用サンプルです。
※移染する場合がありますので、他の衣類や物に接する場合はご注意ください。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ジッパーやボタンが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※オーダーを頂いた時点で、上記(納期も含む)、「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」内のすべての記載事項について、ご了承頂いたものとさせて頂きます。

オーダーは「O.G.BROS.SHOP」にて

O.G.BROS.SHOP

<メール受信に関して>
主に携帯キャリアメール(docomo、ezweb、softbankなど)において、オーダー時の自動送信メールは届いているにも関わらず、その後の手動メールが届かない事例が多発しております。オーダー確認後、1〜2日以内には必ず手動メールをお送りしていますので、オーダー手続きから3日以上経過してもメールが届かない場合には、大変お手数ですが(shop@ogbros.shop-pro.jp)までご連絡頂けますようお願いいたします。

オーダー前に、ショップアドレス(shop@ogbros.shop-pro.jp)の受信設定をして頂くと確実です。

Gmailアドレス宛の場合、迷惑メールフォルダなどの別フォルダに振り分けられることも多くなっておりますので、お問い合わせ前にご確認くださいますようお願いいたします。