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「OG-9」Ver.Nama-nari

理想のウォレット作りは終わらない。

自分が欲しいモノをカタチにする。ワクワクするモノをカタチにする。「Original Garment Brothers」のモノ作りの源はそこにある。

子供の頃から勉強は大の苦手だったが、発想力と想像力は豊かな方だったと思っている。小学校のお約束課題「夏休みの工作」では校内で度々入選し、「創意くふう展」に出品されたこともある。

お陰様で50歳を目前にした今も、新たなプロダクトへのアイデアは途切れることなく脳内に舞い降り、5年後10年後の姿を思い描いてはワクワクしている。

ロングの二つ折りも作った。ラウンドジッパーのショートも作った。そして、ラウンドジッパーロング「OG-18」をもって、オガワが考える「ウォレット三部作」が完結した。

「ミドルウォレットを作って欲しい」「二つ折りのショートが欲しい」など、日々、ブラザーから様々なリクエストが届く。

愛すべきブラザーからの貴重な声だ。すべての要望にお応えしたい気持ちもあるが、カタチにするか否かは「自分が欲しいかどうか」「自分がワクワクできるかどうか」で決めている。将来的に欲しくなれば作ると思うが、今はまだその段階ではない。

今、オガワが脳内に描いているのは、絶対の自信を持って作り上げた既存のウォレットをベースに、新たなマテリアル、新たな挑戦を盛り込むこと。そして、ブラザーと共に新たな景色を見ることだ。

それは、ひとつじゃない。複数のアイデアがある。だが、モノ作りにおいて焦りは禁物。徹底的に検証し、サンプル製作と修正を繰り返し、使用テストを行い、必要であれば再修正する。そうしてようやく完成したプロダクトを世に問う。

モノが溢れ、情報が瞬く間に拡散される時代だ。小手先で作ったモノ、横を向いて作ったモノは、すぐにメッキが剥げる。不特定多数に向けて販売する商品であれば、それでいいだろう。手っ取り早くお金に換えるための、その場凌ぎの商品であれば、それでいいだろう。

だが、作り手の魂が宿ったプロダクトでなければ、特定少数の骨太なブラザーの心を揺さぶることはできない。

理想のウォレット作りは終わらない。