デザインは「虎」に決めた。

Tiger Mint Case

今のオガワの風貌からすると意外に思われるかも知れないが、幼い頃から絵を描くことが大好きだった。小学生時代は、図工の時間に書いた絵が絵画展にが出品されることもしばしば。絵を描くだけでなく、手を使ってモノを作ることが大好きだ。幼少期から今まで変わることはない。

レザークラフトや彫金、バス釣り用のルアーやロッド製作など、アメカジ愛好家に馴染みのモノ作りから、仏像彫刻、ナイフ製作、ジオラマ製作などマニアックなモノまで。小学校に入学してすぐの頃だったか、映画「少林寺」に影響され、木の棒とチェーンでヌンチャクや三節棍を自作したこともあった。

話を戻そう。ミントケースに手彫りするデザインを決める。オガワが手彫りして、このWEBサイトで販売する以上、アメカジ好きが満足するデザインでなければいけない。そして何よりも、自分自身が好きなデザインでなければいけない。

何を描くか? それはすぐに決まった。虎だ。スカジャンのモチーフとしても馴染みが深く、寅年のオガワが大好きな動物だ。ライオンと違い群れない。「己の野望のために、じっと機会を待つ様子」を意味する「虎視眈々」という言葉も、実に男らしい。

さっそく色々なスカジャンを調べ、どんな虎が描かれているのか調べてみる。調べれば調べるほど、迷路に迷い込んでしまうほど、虎の種類は無限に存在する。それぞれが個性的な虎だが、一貫しているのは「リアルすぎないこと」だ。いわゆる「下手カッコいい」。最小限のラインとディテールで表現され、特徴を強調しつつ、デフォルメされている。

スカジャンのモチーフをデザインする、アメカジブランドのデザイナー、恐るべし。

好みの虎を色々と見て、イメージを固め、フリーハンドで一気に描いた虎が上写真だ。パソコンで図案を取り込んで、虎のデザインを作ることもできるが、ここはフリーハンドにこだわりたかった。大きく愛らしい目、鋭い牙、誇張されたヒゲや眉。我ながら気に入った。

マッチングさせる「Japan」と「富士山」。富士山は簡単に決まったが「Japan」は困った。何度書いても整いすぎてしまう。なぜスカジャンのようにクールな「Japan」にならないのか? 色々悩んだ末に、オガワが導き出した答えは3つ。

「p」を大雑把に書く。
「n」を投げやりに書き終わる。
字間をアンバランスにする。

どれも重要だが、特に字間。今回はあえて「p」と後ろに続く「a」の字間を少し離している。これにより手書き感が一層強まり、より味わい深い彫刻になるはずだ。

次回はいよいよ、実際の彫刻作業に入る。