自分色に育てるハンガー。
こいつはおもしろい。完成した革巻きスタッズハンガー「OG-21」にニートフットオイルを塗布し、晴れた日にベランダの物干し竿に吊るしておけば、鮮やかな飴色へと姿を変える。
あとは愛情を注ぎながら5年10年と使い込み、深みのある飴色へと育てていくだけだ。
ハンガーとの付き合いは、意外にも長い。体型や好みの変化によって相棒と呼べるレザーJKTが遷り変わっても、ハンガーだけは同じものを使い続けている。そんなブラザーも多いだろう。
にも関わらず、まだまだハンガーにこだわる人は少ない。もちろん、ジャケットに見合ったサイズや太さのハンガーを選ぶことは珍しくない。だが、ひとつのプロダクトとして、レザーJKTと同様の愛情を注ぐに値するハンガー、唯一無二の表情に育てるハンガーを手にしている人がいるだろうか。
50年後、100年後、深い飴色に姿を変えた「OG-21」が「ブランド不明のハンガー」としてヴィンテージ愛好家の手に渡り、再び愛でてもらえたら本望。
価値ではなくストーリー。それこそがオガワの浪漫であり、究極の自己満足なのである。
ここではエイジングした雰囲気をイメージしやすいように、新品の「OG-21」とオガワが育て中の「OG-21」、2本を並べた写真を掲載している。お届けする「OG-21」は日焼けしていないナチュラルカラーとなる。
大切なジャケットを吊るすハンガーである以上、見た目のインパクトだけでなく、使い勝手にも優れていなければ意味がない。「OG-21」には129個の太鼓鋲が打ち込まれているが、ジャケットの襟や肩に干渉しないデザインになっている。
ハンガーのフロント中央&ボトムを除く部分は、繋ぎのない一枚革となる。そのため、ジャケットの裏地を傷付けることもない。
<CAUTION.01>
製作工程上、栃木サドルに摩擦痕、小傷、僅かな汚れなどが発生する場合があります。予めご了承ください。
<CAUTION.02>
重量のあるジャケットに使用したり、ジャケットを重ね掛けするとダメージを受ける場合があります。また、ジャケットを引っ張って無理にハンガーから取ろうとすると、フックが変形したり抜ける恐れもあります。愛情を込めて丁寧にご使用ください。
<ハンガー本体について>
ベースに使用しているのは、オガワが長年に渡り愛用している木製ハンガー。非常に使い勝手が良く、耐久性も抜群。何本も愛用してきたが、まだ1本も破損していない。1950年代からハンガーの販売を続けている老舗メーカーのもので、様々なブランドや店舗のハンガーも手掛けている。木部は定番のブナ材を使い、金具の取り付け、仕上げを日本国内で行っている、品質の高いハンガーだ。
<リペアについて>
3万円(税抜)という高額なハンガーゆえ、破損が心配というブラザーも多いはずだ。そんな不安を払拭すべく、職人たちとリペア方法についてもしっかりと対策をとっている。オガワの経験上、ハンガー破損の大半はフックの抜け。そこで、ベースとなる木製ハンガーを分解し、フックの先端形状、内部構造を確認した。
簡単に説明すると、小さな円盤状の突起が幾重にも連なったフック先端を、左右から木材で圧着して固定している。一見するとネジのような形状だが、螺旋状になっていないので、回転はするが上下に動くことはない。圧着部分の木材が摩耗してフック先端との間に隙間ができると、ガタつきが発生。さらに摩耗が進行するとフックが抜けてしまうと推測した。
例えばフックが抜けてしまった場合、ハンガー上部の革をカットし木部に少し大きな丸穴を開ける。丸穴と同等直径の丸棒を縦にカットし、フックを挟んで圧着。その状態で、ハンガーに開けた丸穴に挿入して固定する。最後に新し革を被せて完了。
フックの再取付後に新しい革を被せるため、ハンガー上部の見た目は若干変わるが、リペア跡とは思えないように美しく処理、仕上げることは言うまでもない。
上記はあくまで一例であり、状態によってリペア方法は異なる。「OG-21」を末長く愛用してもらえるよう、可能な限り、対応させて頂きたいと考えている。
<サイズ>
ボトム(底面)左右端の直線距離:420ミリ
肩先の一番太い部分:55ミリ
※上記はベースとなる木製ハンガーの寸法です。革を巻いているため、完成時の実寸は2〜3ミリほど大きくなる場合があります。手元の「OG-21」の肩先の一番太い部分を測ったところ、56.9ミリでした。
<重さ>
約565グラム(サンプル個体)
※参考までに所有しているベースとなる木製ハンガー(複数本)の重さを計測したところ、390〜430グラム。木材なので個体差がかなりあるため、上記の重さは参考までにご確認ください。
<素材>
木部:ブナ
革部:栃木サドルレザー
太鼓鋲:真鍮
<価格>
3万円(税抜)
※お一人様3本までオーダー可能です。
<カラー>
NATURAL(生成り)
<納期>
2025年2月末〜(順次デリバリー)
納期が大幅に遅れる場合には、こちらよりご連絡を差し上げますので、詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。また、納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方はオーダーをお控えください。
毎回プロダクトのオーダー受付の度に、上記文言を掲載させて頂いております。待ち遠しくて、こまめに納期を確認したいブラザーも多いかと思いますが、ほぼすべてのブラザーにご協力頂いております。心より感謝いたします。
以下も必ずご確認ください。
※お一人様、3本までのオーダーとさせて頂きます。
※完全受注生産のため、いかなる理由でもオーダーのキャンセル、交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※天然の「シワ」「シボ」「傷」「血筋」「トラ目」などが入る場合があります。ご理解の上、ご購入ください。
※革質に関するリクエストやお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※写真は実際の色味と異なる場合があります。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や使用により、太鼓鋲やフックが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※オーダーを頂いた時点で、上記ならびに「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」内のすべての記載事項について、ご了承頂いたものとさせて頂きます。
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