遂に完成、不良オヤジの一張羅。
ブラザーからのリクエストが非常に多かった、鹿革のカーコート。遂にリリースする日がやってきた。
今年5月に50歳になったオガワ。柄に合わず、かしこまった場所に出向くことや上品なレストランで食事をする機会も増えた。そんな時に連れて行きたくなる相棒が「鹿革の12」である。
昨シーズン「OG-2 Ver.Deer」をご購入頂いたブラザーならご存知の通り、鹿革の着心地の良さは想像の遥か上を行く。「レザーJKT」というカテゴリーに入れることすら申し訳なく思えるほど、ストレスフリーな着心地だ。
鹿革の魅力はそれだけではない。
かしこまった場所に出向いた際、クロークがあればジャケットを預けることができるが、無い場合は席まで持ち込むことになる。立席であれば脱いだジャケットは片手で持つことになり、着席であれば背もたれや隣の席に置く。
馬革JKTは意外と嵩張るのだ。良くも悪くもコシが強く、落ち着いてくれない。一方、鹿革はどうだ。抜群に柔軟な革質は、反発することもなく、コンパクトに収まってくれる。混雑した電車の中、映画館、コンサート会場などでも、その恩恵にあずかることができる。
デパートで便意をもよおした時にも、鹿革は優しく寄り添ってくれる。
時間との勝負。あの狭い個室空間、焦りと冷や汗、波のように押し寄せる便意と格闘しながら、ゴワつく馬革JKTを脱ぐのはひと苦労だ。脱いだ後も、扉内側上部のフックに掛けた相棒が落下するのではないかと不安が付きまとう。そんな極限状況においても、しなやかな鹿革JKTは、独り格闘するオガワの心強い味方になってくれる。
自宅を出てから帰宅するまで一瞬たりとも脱がないというツワモノには無縁のことだが、多くのブラザーは共感してくれるのではなかろうか。
内に秘めた色気。
新品時はマットだった鹿革に、着込むほど見事な艶が生まれる。馬革のような派手さはないが、鹿革ならではの色気がある。上品ではあるが、どことなく悪さも匂わす。俗っぽい言い方になるが、レザーJKTに疎く、天然皮革の価値を知らない人が見ても、鹿革JKTは高価、高級に見える不思議。
唯一の難点は、高額であるということだ。
鹿革は強靭な革としても知られ、引き裂き強度は牛革や馬革以上。そのため、古くから武具にも用いられてきた歴史のある素材だ。だが、体が小さく活発に走り回る鹿は傷が多く、衣料品に使える傷が少ない鹿革は貴重。
「Original Garment Brothers」が使うのは、世界にその名を知られる藤岡勇吉本店の鹿革。フルベジタブルタンニン鞣しで仕上げた厚みのある鹿革から、傷が少ない革を選別。さらに漉き職人の手によって1.5ミリ厚に割った後に裁断して、ジャケットに仕立てている。
高額な素材ゆえ、大変申し訳ないが「Original Garment Brothers」では馬革JKTの定価より1万円高く設定している。それでも14万8000円(税抜)。面積が広いパーツを必要とするカーコートでは、かなり頑張ったプライスだと思っている。
パーティやビジネスシーンにも対応する一方で、ラフに着こなせば大人のカジュアルスタイルも演出してくれる「OG-12 Ver.Deer」。鹿革で仕立てる「不良オヤジの一張羅」をぜひご検討頂きたい。
Detail of OG-12 Ver.Deer.
シンプルな後ろ姿。小さな鹿革から、これほど大きなパーツを確保するのは非常に困難。サイズが大きくなるほど難易度は高くなる。
パーツの裁断効率から内袖を分割することも多いが、オガワは外袖&内袖で構成されるシンプルな2枚袖が好み。
袖と同様、身返しも裁断効率から分割されることが多いが、やはり一枚革にこだわりたい。着丈の長いカーコートでは贅沢なディテール。
鹿革のカーコートでは樹脂ボタンが採用されることが多いが、オリジナル刻印入りのメタルボタンを採用。ボタン径に合わせて、ボタンホールの大きさも調整している。
左身頃の内側には、生産ファクトリーである「Y’2 LEATHER」のラベル。
<CAUTION>
体が小さく、活発に走り回る鹿には傷が多い。耐久性に影響を及ぼす大きな傷は裁断で避けるが、小さな傷は必ず入ることを予めご了承頂きたい。
<参考データ>
身長:165センチ
体重:83キロ
胸囲:110センチ
ウエスト:34インチ
「OG-12」のサイズ:38
※2024年10月の撮影時点
<Ogawa Voice>
柔軟で伸縮性のある鹿革なので、新品時からストレスを感じない着心地だ。馬革JKTと同じサイズの鹿革JKTに袖を通すと、圧迫感が圧倒的に少ないため「ワンサイズ大きいのでは?」と思ってしまうほど。オガワはお腹が出ている分、裾が前に張り出して着丈が短く見えるが、普通体型のブラザーであれば一般的なカーコート丈を楽しんで頂けるはずだ。
<サイズチャート>
■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※おおよその身幅(左右の脇下の直線距離)は、上記バスト寸法から2センチを引いて、半分に割った数値となります。
※「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、スタイルによる着用感の違いはありますが、基本的にどのモデルもサイズ感を統一しています。
<価格>
14万8000円(税抜)
※全サイズ共通
※一部入金によるオーダーも可能です。詳細は「O.G.BROS.SHOP」の商品ページをご確認ください。
<カラー>
BLACK
<革厚>
1.5ミリ
<納期>
2025年2〜3月(順次デリバリー)
オーダーを受けてから鹿革を仕込むため、タンナーの作業状況、天候等によって早まる場合もあれば、遅れる場合もあります。今後の社会情勢による流通への影響などにより、納期が大幅に遅れる可能性もあります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。
納期に大幅な遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げますので、納期内(2025年2〜3月)における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。「1日でも早く手にしたい」と思って頂けることは非常に嬉しいことですが、当方からファクトリーに個別の納期確認をする度に作業がストップしてしまうため、ご理解とご協力をお願いいたします。
例年、1か月半ほどのオーダー期間を設定していますが、想定以上のオーダーが集まった場合には告知することなくオーダー受付を終了させて頂くことがあります。
次号「The Magazine 004」を進呈。
レザーJKTをご注文頂いたブラザーには、次号「The Magazine 004」を進呈いたします。「The Magazine 004」の発刊は、2025年春を予定しています。完成次第、スマートレターにてお届けいたします。
以下も必ずご確認ください。
※お一人様、各モデル一着のオーダーとさせて頂きます。異なるモデル(例えば「OG-2」と「OG-15」)、同一モデルでも色違い・素材違い(例えば「OG-2」の赤馬と鹿革など)は可能です。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金11万8000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※メールによるジャケット完成のご連絡後、5日以内に残金のお支払いをお願いいたします。
※完全受注生産のため、いかなる理由でも予約のキャンセル、モデル変更、サイズ交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※シワやシボの量や場所、手染めやサドルホースの色味には個体差があります。それらに関するリクエストやお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※多少を問わず、天然の「傷」が入ります。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※写真のジャケットは着用サンプルです。
※移染する場合がありますので、他の衣類や物に接する場合はご注意ください。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ボタンが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※オーダーを頂いた時点で、上記(納期も含む)、「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」内のすべての記載事項について、ご了承頂いたものとさせて頂きます。
オーダーは「O.G.BROS.SHOP」にて
O.G.BROS.SHOP<メール受信に関して>
主に携帯キャリアメール(docomo、ezweb、softbankなど)において、オーダー時の自動送信メールは届いているにも関わらず、その後の手動メールが届かない事例が多発しております。オーダー確認後、1〜2日以内には必ず手動メールをお送りしていますので、オーダー手続きから3日以上経過してもメールが届かない場合には、大変お手数ですが(shop@ogbros.shop-pro.jp)までご連絡頂けますようお願いいたします。
オーダー前に、ショップアドレス(shop@ogbros.shop-pro.jp)の受信設定をして頂くと確実です。
Gmailアドレス宛の場合、迷惑メールフォルダなどの別フォルダに振り分けられることも多くなっておりますので、お問い合わせ前にご確認くださいますようお願いいたします。