「The Magazine 001」発売。(終了)

「The Magazine」(End)

紙媒体にこだわり続ける。

ようやく「The Magazine 001」をリリースする準備が整った。当初の予定よりも遅くなってしまったことを深くお詫びしたい。

マガジンを自分自身で発行するに至った経緯は「The Magazine 000」発売開始の時に述べた通りだ。20年以上、雑誌編集に携わってきたオガワにとって、本作りはライフワークそのもの。

情報量ではデジタルの足元にも及ばない。だが、手に伝わる紙の重さ、匂い、ページをめくるワクワク、保存性、コレクション性……。紙媒体ならではの魅力も多い。時代遅れと言われようが、この先も紙媒体に執着し続けたい。

ジレンマからの脱却。

ビジネスとしての雑誌製作は、「売上」「広告収益」そして「製作原価」のバランスを常に考えなければいけない。利益を出すことが、唯一にして最大のミッションとなる。

そのため「本当に作りたい雑誌」と「作らなければいけない雑誌」には、必ずギャップが生じる。

自信を持ってこのアイテムを勧められるのか。この一冊は自分の理想形なのか。出版社勤務の雑誌編集者として生きてきた20年以上は、常にジレンマとの戦いだった。

2018年に出版社を退社して独立した時、なんの制約も受けず、自分が好きなモノコトだけを集めたフリーダムでエキサイティングな一冊を作ると決めた。それが「Original Garment Brothers The Magazine」である。

文法よりも、魂。

インスタや昨年発行した「The Magazine 000」を見てくれているブラザーはご存知の通り、オガワの文章はノールールだ。

文法も時系列も例えの使い方も、オガワ流。もともと文章は上手くはない。それでも、自ら手掛けた雑誌が書店に並び、不特定多数の目に晒される編集者時代であれば、もう少しルールに則った文章を書いていただろう。

だが、今は自由だ。自分が作ったマガジンが書店に並ぶこともなければ、誤植を探して得意げに指摘してくる、暇を持て余した上司もいない。SNSの文章をチェックする先生もいない。

「Original Garment Brothers」に賛同してくれているブラザーは、皆、熱い魂を持った骨太な男たちだ。国語の先生に花マルをもらうような文章よりも、その瞬間のオガワの魂を代弁するシンプルな言葉の方が、ブラザーの心に届く。そう信じて止まない。

ワクワクを共有する一冊。

今回リリースする「The Magazine 001」は全128ページ。近日オーダー受付を開始するフィールドJKT「OG-14」、手染めした赤茶色の馬革で仕立てるオヤジJKT「OG-15」。両モデルに対する熱い想いも、暑苦しい文章で長々と書き連ねている。

1年が過ぎるのは本当に早いもので、来月9月にはレザーJKTのオーダーが始まる。絶対定番「OG-2」、キワモノGジャンタイプ「OG-5」、大人の不良を演出するカーコート「OG-12」についても、じっくりと解説している。

今季、レザーJKTを検討してくれているブラザーは、ぜひ「The Magazine 001」を手にして頂きたい。

「Original Garment Brothers」のプロダクトだけではない。オガワがリスペクトする先輩や仲間たちが手掛けるアイテムも紹介している。オージーブロスのプロダクトだけを掲載する一冊ならば、それは巷のメーカーカタログの類に過ぎない。だが、それでは楽しくない。

自らが企画するプロダクトだけでなく、アメリカンカジュアルに生きるプロフェッショナルたちのモノ作りもこの目で見届けたい。その興奮をマガジンを通してブラザーに届けたい。

オガワが目指すマガジンとは、愛すべき仲間たち、愛すべきブラザーとのコミュニティ。すなわち共同体だ。紙媒体というアナログなプロダクトを通して、ワクワクを共有し、ハッピーになる。

そこに尽きる。

ワガママを貫く、至福。

だが、万人受けするマガジンを作る気は毛頭ない。

多くの人々に読んでもらおうとも思っていない。ひと握り、オガワと同じ価値観を持った、特定少数のブラザーに楽しんでもらえれば、それでいい。

オガワがリスペクトする仲間しか登場しない。絶対の自信を持ってオススメできるモノしか紹介しない。他メーカーに媚びることもしない。広告も受け付けない。

紙は重い。驚くほど重い。そして、かさばる。保管場所に困る。だから、少部数しか印刷しない。

徹底的にワガママを貫く一冊。それが、心地良い。

価格は1000円(税抜)。

「The Magazine」は、撮影から原稿、デザインまで、すべてオガワひとりで行なっている。写真の見せ方、文章の表現方法、デザイン、印刷所との色味の調整。まだまだ勉強すべきことは多い。見苦しい点も多々あるとは思うが、予めご了承頂きたい。

何年後になるかはわからない。30号、50号と回を重ねた頃、この「The Magazine 001」を読み返して懐かしい気持ちになれたら、どんなにエキサイティングでハッピーなことか。それもまた紙媒体の醍醐味だ。

「The Magazine 001」は多くの部数を刷っていない。昨シーズンにレザーJKTをオーダーしてくれたブラザー、サイズ感のアンケートに答えてくれたブラザーには配布済みだ。将来的にバックナンバーとして再度、印刷することもあるが、今回は手元に残っているのみの販売とさせて頂く。

価格は送料込みで1000円(税抜)。暑苦しい文章が並ぶが、魂を込めて製作した一冊を手に取って頂けたら幸いである。よろしくお願いします。

ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて。

O.G.BROS.SHOP

THANK YOU SOLD OUT