「OG-6」(2025)オーダー開始。

「OG-6」Leather Bag

久し振りのブラック。

昨年の秋頃から、ブラックの「OG-6」に関する非常に多くの問い合わせを頂くようになった。履歴を確認すると、前回のオーダーは2023年7月。実に1年半振りの再販となる「黒馬の6」。

2019年に発表した、幅30センチに満たない馬革バッグ。栃木サドルで仕立てた「OG-13」、極上のクロコダイルを使った「OG-19」、そして「OG-6 Ver.Cha-Uma」など数々の派生モデルを展開してきたが、やはり原点はブラック。

今回で6回目のオーダー受付となるブラックの「OG-6」。フラットヘッドのレザークラフト工房「ストックバーグ」から始まり、2022年からは長野県千曲市のグルーバーレザーで生産を行っている。

2018年の「Original Garment Brothers」立ち上げから現在に至るまで、品番別の累計生産数がもっとも多いプロダクト。それだけ多くのブラザーに可愛がって頂いている証でもある。

「OG-6」は「絵になるプロダクト」である。

オガワ自身、出張に向かう新幹線や飛行機、滞在先のホテルやレストランで、この馬革の相棒を写真に収めることが多い。自宅の仕事部屋でも、突然写真を撮りたくなる衝動に駆られることもある。

画角に収まりやすいコンパクトサイズ、立体感を際立たせるダイヤキルト、ブラックの馬革に映えるゴールドパーツなど様々な要因があるが、360度、どこから見てもワクワクするデザインと所有欲を満たすサイズ感。これに尽きる。

「OG-6」との付き合いは6年になるが、今でも相棒のカッコ良さにハッとする瞬間がある。願わくば「OG-6」を相棒に迎えてくれたブラザーもそんな瞬間を写真に収め、相棒の成長を記録して頂けたら幸いである。

小さくて大きな「進化」。

今回リリースする「OG-6」は、2023年に生産したモデルと同じ仕様だ。「デザイン」「馬革」「パーツ」「サイズ」に変更は無い。

唯一の変更点はハンドル。外観上の変化はまったくない。2023年の生産モデルを実際に使い込み、ハンドルの硬さ、握り心地に変更を加えることにした。

上の写真は、生産ファクトリーであるグルーバーレザーの徳永代表に依頼したハンドルのサンプル。内部に挟み込む芯材の種類、厚さ、枚数、挟み込む場所を変え、硬さに変化をつけた数本のハンドルを作ってもらった。

硬くすれば良いというワケではない。実際にサンプルで確認したが、極端に硬くすると革が張り過ぎて本来の風合いが損なわれる。ハンドルを曲げ、金具と根革を介して本体に取り付けた時に想定外のシワが発生するリスクも高まる。

そのリスクを極限まで排除した上で、耐久性、カッチリ感、握り心地を高める硬さを目指した。とは言え……である。既に2023年生産モデルをご愛用頂いているブラザーが、今回生産する「OG-6」を手に取って比較しても、恐らくその違いには気付かないだろう。

「OG-6」に限らず、オガワが企画するプロダクトはこの先もリリースを重ねる度に進化を続けていく。進化し続けなければいけないと考えている。誰も気が付かないほどの些細な進化かもしれないが、オガワの自己満足を満たすには十分な大きな進化だ。

作り手の自己満足を満たさないプロダクトをリリースすることほど、ブラザーに対して失礼なことはない。

Detail of OG-6

今回初めて「OG-6」の存在を知り、オーダーを検討して頂いているブラザーのために、
あらためてディテールを紹介する。過去記事の再掲載となるがご了承頂きたい。

ゴールドのダブルジッパー。引き手は手縫い。茶褐色のテープカラーはオガワのお気に入りで、馬革JKTやウォレットにも同色を使う。マチ(奥行)は約70ミリで自立もする。

ハンドルと根革に打たれた「OGBROTHERS」の文字が刻まれたオリジナルのカシメ。使い込むほどに風合いが増す。

バッグ内部には「Original Garment Brothers」のオリジナルラベルを縫い付けている。黒地に金文字の組み合わせは、フライトJKT「A-2」のラベルがモチーフ。

片側に内ポケットを設置。馬革でパイピングを施し、カシメで補強。厚めの芯材を仕切りに挟み込んでいるのでカッチリとしている。

Aging of OG-6

「OG-6」に使用する馬革は、下地をブラウンの染料で染めた後、表面をブラックの顔料で着色した「茶下地」。そのため、使い込んで表面のブラック層が擦れると、下地のブラウンが現れる。いわゆる「茶芯」や「茶下地」の馬革で仕立てられたレザーJKTやブーツと同じ表情のエイジングが楽しめる。

上の写真は以前、耐久性を確認するテストとして強制エイジングさせた個体だ。屋外での使用時、意図的に壁面や電柱に擦り付け、アスファルトの地面に接触させたりもした。雨天時には濡れることも厭わず、型崩れするほど揉み込むことも多々。馬革やステッチやパーツなど、ダメージを受けやすい箇所を探るためのハードなテストを行った。

テストを終えた姿は、オガワが「OG-6」の企画当初に掲げたテーマ「歴戦のレザーJKTのような馬革バッグ」そのものだった。

通常の使用において、これほどのエイジングに至るにはかなりの年月を要するだろう。だが「OG-6」を手にしたすべてのブラザーが、このようなエイジングに出会えるチャンスがある。

この素晴らしい姿を楽しんでもらうために、今後のリペアにも責任を持って対応させて頂く所存だ。

馬革の個体差について

日本が世界に誇る老舗タンナー、新喜皮革の熟練職人が昔ながらの製法で仕込んだフルベジタブルタンニン鞣しの馬革は、天然の表情を最大限に楽しめる反面、個体差もある。

シボが少ない個体もあれば、多い個体もある。一期一会の出会いとして、相棒を迎えて頂ければ幸いだ。シワやシボなど、革質に関するご要望には一切お応えできないので予めご了承頂きたい。

<サイズ>
横幅:約290ミリ
高さ:約210ミリ(ハンドル含まず)
奥行:約70ミリ

<価格>
5万4000円(税抜)

<納期>
6か月〜

現在、上質な馬革の原皮の入手が非常に困難になってきております。オーダーを受けてから馬革を仕込むため、原皮の確保、タンナーの作業状況、天候等によって大幅に納期が遅れる場合があります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。

ファクトリーにおける「OG-6」の生産は品質維持のため、一度に全受注数を生産するのではなく、生産→納品を数回に分けて行います。オーダー受付開始直後はオーダーが集中するため、オーダー開始直後にご注文頂いた場合でもオーダー順によってはお届けにお時間を要する場合があります。予めご了承ください。

納期に大幅な遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げます。予定納期以前(オーダー日より6か月)における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。ご理解とご協力をお願いいたします。

オーダー前に以下も必ずご確認ください。

※お一人様、1個のオーダーとさせて頂きます。
※「OG-6」は完全受注生産です。いかなる理由でも、オーダーのキャンセル、返金、返品、交換はできません。
※シワやシボの量や場所には個体差があります。また、天然の「傷」「血筋」「トラ目」などが入る場合もあります。それらに関するご要望やお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※寸法には誤差が生じる場合があります。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や使用により、ジッパーや金属パーツが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※オーダーを頂いた時点で「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」のすべての記載事項にご了承頂いたものとさせて頂きます。

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<メール受信に関して>
主に携帯キャリアメール(docomo、ezweb、softbankなど)において、オーダー時の自動送信メールは届いているにも関わらず、その後の手動メールが届かない事例が多発しております。オーダー確認後、1〜2日以内には必ず手動メールをお送りしていますので、オーダー手続きから3日以上経過してもメールが届かない場合には、大変お手数ですが(shop@ogbros.shop-pro.jp)までご連絡頂けますようお願いいたします。

オーダー前に、ショップアドレス(shop@ogbros.shop-pro.jp)の受信設定をして頂くと確実です。

Gmailアドレス宛の場合、迷惑メールフォルダなどの別フォルダに振り分けられることも多くなっておりますので、お問い合わせ前にご確認くださいますようお願いいたします。