「OG-8」第二期オーダー開始。(終了)

「OG-8」Leather Walet(End)

頑固一徹なブラザーに捧げるロングウォレット。

2020年1月8日、伝説の革職人、亀太郎氏の手縫いによるロングウォレット「OG-8」を発表した。あれから間もなく2年が経過しようとしている。

その間、ショートウォレット「OG-9」を発表し、多くのブラザーに賛同して頂いたことは記憶に新しい。だが、頑なにロングにこだわり、「OG-8」の再販を待ち続けてくれた頑固一徹なブラザーたちがいることを忘れてはいけない。

そんな骨太なブラザーに相応しい相棒をお届けするべく、今回の「OG-8」はよりタフにアップデートしてみた。

予め断っておくが、昨年発売した初代「OG-8」も十分過ぎるほどタフなウォレットだ。初代「OG-8」を愛用してくれているブラザーは、引き続き、たっぷりと可愛がって頂きたい。

極上の栃木サドルで構成される「OG-8」の内部。カード収納部を除いた、すべての栃木サドルの革厚を0.2ミリ増した。レザープロダクトにおいて、0.2ミリの差は小さくない。

さらに、ウォレット外面を覆う馬革の下に芯材を挟み込むことで、よりコシの強いボディを与えた。

なぜ、革厚を増し、芯材を挟み込んだのか。言葉ではうまく説明できないが、強いて言うなら「掴んだ瞬間の感覚」。より「カッチリ感」「革の塊感」を感じたいと思ったのだ。つまるところ、完全な自己満足である。

職人、亀太郎の流儀。

見た目には大きな変化はない。だが、栃木サドルの革厚が増したことで、僅かだがウォレットの厚みも増す。結果、ウォレットをぐるりと包み込む馬革の必要サイズも、僅かに大きくなる。

とはいえ「OG-8」の馬革は、エッジを「ヘリ返し」で処理している。内側に折り返した部分に、ある程度のマージン(余分)がある。数ミリの誤差であれば許容範囲、問題なく対応可能だ。

だが、亀太郎氏は許せなかった。

「新しい抜き型を作りたい」亀太郎氏から連絡が入った。ヘリ返しのエッジ、表からは見えない折り返しの寸法にもこだわり、徹底的に「美」を追求する。妥協を嫌い、完璧のその先を目指す職人の姿が、そこにあった。

魅せるキズ、避けるキズ。

「OG-8」の馬革は、「Original Garment Brothers」のレザーJKTで使っている馬革だ。表面処理を施さず、天然のキズを隠すことなく、素上げで仕上げたダイナミックな表情が特徴だ。

当然「OG-8」にもキズは必ず入る。面積が大きいため、ショートウォレット「OG-9」よりも多く入ることは間違いない。だが、ウォレットを使い込み、馬革の表面に艶が現れ始めた頃、天然のキズが最高のスパイスであることに気が付くはずだ。

一方で、スパイスにならない、つまりカッコ良くないシワやキズは省く。どんなに非効率になっても省く。例えば上写真。馬革の中央部、ウォレット1個分が確保できるスペースがあっても、好きになれないシワやキズがあれば容赦なく避ける。写真では見えないが……。

決して大袈裟なことではない。オガワのモノ作りに賛同してくれたブラザーに、オガワが好きになれない個体を届けるわけにはいかない。ただ、それだけのことだ。

オガワがシワやキズを選別して抜いた馬革パーツを、今度は亀太郎氏が職人の立場から1枚ずつチェックする。床(裏面)の状態、繊維密度、コシ感と強度。こうして選りすぐられた馬革が、晴れて「OG-8」に使われるのだ。

茶芯から、茶下地へ。

茶芯の馬革で仕立てた初代「OG-8」とは異なり、今回の「OG-8」は茶下地で仕立てている。簡単に説明すると、馬革の断面を見た時に、銀面(表面)と床面(裏面)がブラックで、中央層だけがブラウンの染色仕様を「茶芯」。銀面のみブラックで、それ以外(中央層&床面)がブラウンの染色仕様が「茶下地」となる。

正直なところ色々な解釈があるが、「Original Garment Brothers」では上記の解釈を採用している。

詳しい製法は割愛するが、一般的に「茶下地」の方が細かな調整が利くと言われている。ブラウンの色味の自由度が増し、表面ブラック層の厚みも調整できる。つまり、ブラック層が擦れ、ブラウン層が顔を覗かすまでのスピードや色味を、ある程度コントロールすることができる。

ブラックを貫きたい人には、すすめない。

今回発表する「OG-8」は、ずばり表情の変化が早い。使い始めて数か月もすれば、ヘリ返しのエッジにはブラウンが浮き上がってくる。その様は「表面が擦れる」「表面が剥がれる」というよりも、「ブラウンが滲み出す」という表現が似合う。

そして、革の表情の変化が三度のメシよりも好きなブラザーには、堪らないご褒美となる。

一方、いつまでも均一で黒々とした表情を好むレザーラヴァーもいるだろう。そんな方々には「OG-8」はオススメできない。内部まで黒く染色された「黒芯」のウォレットを探した方がいいだろう。

簡単にディテール解説。

「OG-8」の製作現場やディテール詳細は、昨年の発表時に紹介しているので過去レポートをご覧頂きたい。

「OG-8」過去レポートはコチラ

通常の手縫いウォレットのエッジは、革を裁断した端(コバ)を磨いて仕上げるが、「OG-8」では馬革を内側に折り込んで仕上げる「ヘリ返し」を採用している。

イメージしたのは、レザーJKTの袖口や裾口、ブーツの履き口。茶芯や茶下地による馬革の表情を最大限に楽しむには、これしかない。

シンプルな内部レイアウト。小銭入れ、札入れ、そしてオガワのような個人事業主は絶対に無くせない領収書などを収めるスペース。

カード収納は4か所。その下のスペースにも数枚収納可能だ。かつて大量に持ち歩いていたポイントカードなどは、デジタル化によってiPhoneに置き換わった。オガワの場合、クレジットカードとキャッシュカード、そして免許証。各収納スペースに1枚ずつ。これで十分。

ジッパーはユニバーサル。定番ジッパーだが、動きの滑らかさ、耐久性共に実証済み。今後も変える予定はない。

<価格>
3万7000円(税抜)
※販売ページは一番下のリンクボタンから↓

<納期>
3か月前後

頑固一徹な鞣し職人が、秘伝のレシピで仕込んだ素上げの馬革。透き通るような飴色のエイジングが楽しめる最上級の栃木サドル。

極上素材を使い、百戦錬磨の革職人、亀太郎氏が一個ずつ、手間と時間を惜しまず手縫いで仕立てるプロダクト。最高の相棒をお届けするので、気長にお待ち頂ければ幸いだ。

<サイズ>
横幅:約195ミリ
高さ:約200ミリ(折り曲げ時=約95ミリ)
厚さ:25〜30ミリ程度(折り曲げ時の参考値)
※寸法には誤差がある場合があります。収納物の量や個体差によっても異なります。

<小判カンの取付オプション>
真鍮製の小判カンの取付も可能(別途500円/税抜)。
※取付を希望される場合は「O.G.BROS.SHOP」でのオーダーの際、「OG-8」をカートに入れた後、「ショッピングを続ける」をクリック、次にパソコンであれば画面上方、スマホであればプルダウンメニューから「HOME」もしくは「ALL ITEMS」をクリックしてください。その後「小判カン取付オプション(OG-8)」を開き、カートに入れてから、お支払い手続きを行ってください。

栃木サドルを日光浴。

オガワの場合、使用前に栃木サドルを軽く日光浴させる習慣がある。その工程を簡単に説明しよう。もちろん、日光浴させずに、そのまま使い始めても問題はない。すべては「OG-8」を手にしたブラザーの自由だ。

使うのはニートフットオイル。Amazonでも簡単に入手できる定番オイル。液状で浸透性が非常に高いため、塗れば塗っただけ革に染み込んでしまう。塗り過ぎはコシを損ねる原因となるので、あくまで薄く塗るのが鉄則だ。

上写真は小銭入れ部だけ塗ったところ。

ウォレット全体(栃木サドルのみ)に塗布したら、日光に晒す。長時間、強い紫外線に当てるとダメージを受けることがあるので、様子を見ながら行って頂きたい。

並べてみると、その差は歴然。この時期でも紫外線の強い日であれば、1日でここまで焼ける。

だが、日光浴によって小麦色に変化しても、透き通るような「艶」は1日では手に入らない。やはり、愛情を注ぎ、長年も使い込んだ姿に勝るものはない。(左は使用サンプル)

糸切れやジッパー交換など、使用後のリペアにも対応しているので、バックポケットの相棒として、ぜひ「OG-8」を迎えて頂きたい。

最後に、確認事項&オガワからのお願いを記載させて頂くので、ご一読のうえ、オーダーして頂きたい。よろしくお願いします。

CAUTION.01
<馬革のシワやキズについて>
素上げで仕上げた馬革のため、天然のシワやシボ、キズは必ず入ります。また、栃木サドルもシワやキズ、トラ目や血筋がある場合があります。

CAUTION.02
<生産数に関して>
今回の「OG-8」は、既に確保している馬革を使って製作するため、製作可能数には上限があります。前回販売時と同等数は確保していますが、注文が集中した場合、告知することなくオーダー受付を早期終了する場合があります。

CAUTION.03
<納期のお問い合わせに関して>
納期は3か月前後を予定していますが、生産状況や新型コロナウイルスの感染状況によっては遅れる場合もあります。遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げますので、納期内における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。「1日でも早く手にしたい」と思って頂けることは非常に嬉しいことですが、当方からファクトリーに個別の納期確認をする度に製作作業がストップしてしまうため、ご理解とご協力を頂ければ幸いです。また、お待ち頂けない方はオーダーをお控えください。

その他については下記を必ずご確認ください。

※お一人様、1個のオーダーとさせて頂きます。
※「OG-8」は完全受注生産です。いかなる理由でも、オーダーのキャンセル、返金、返品、商品の交換はできません。
※シワやシボやキズの量や場所には個体差があります。それらに関するご要望やお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※寸法には誤差が生じる場合があります。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や使用により、ジッパーが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※移染する場合がありますので、他の衣類や物に接する場合はご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに使用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※オーダーを頂いた時点で、当ページの記載事項、ならびに「O.G.BROS.WEB」販売ページ記載事項についてご了承頂いたものとさせて頂きます。

ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて

O.G.BROS.SHOP

THANK YOU SOLD OUT