O.G.G.S.001

PRODUCT

ブラザーと楽しめれば、それでいい。

以前、SNSでお伝えした「O.G.GENERAL STORE」。気の利いた言葉が思い浮かばず、20年以上も雑誌編集を生業としてきた者とは思えぬ安直なネーミング。

オガワがイメージしている販売スタイルを的確に表現するワードが脳内に降りてきたら、その時に名称を変えればいい。とりあえず、走り出す。これに限る。

「GENERAL STORE」。日本語に訳すと「雑貨屋」。つまり、何でも屋。特定少数のブラザーが楽しんでくれそうなモノであれば、何でも販売する。

一点限りのプロダクトやサンプル、オガワの私物、腕時計やヴィンテージ品、アートや植物、そして雑誌や書籍……。

■通常オーダーのプロダクト
■それ以外(=O.G.G.S)

というだけの分類。あまり深くは考えていない。

さっそくだが、今回はオガワがキープしていた「OG-2」、そして馬革の焼印で仕立てた一点モノの「OG-8」を販売させて頂くことにした。

ヤンチャに育ちそうな「OG-2」。

現在「OG-15」まで発表している「Original Garment Brothers」のプロダクト。品番が増えるほど、当然サンプルも増える。品番を与えていない未発表のサンプルもある。ジャケット類であれば、全サイズの型紙も大切に保管しておかなければいけない。

ラベルやボタンなどの副資材、梱包材なども、6畳の仕事部屋に積まれたコンテナに保管している。趣味で集めているアートや植物も日々増殖している。

完全にキャパシティオーバー。足の踏み場も無くなってきた。

そこで、だ。

サンプルや自分用に確保していたプロダクトを、オガワの代わりに可愛がってくれるブラザーの元へ、送り出すことにした。

まずは、2020年モデルの「OG-2」。サンプルは何着も所有しているが、製品版を持ち合わせていなかったため、自分用に確保した一着だ。シワシボが多めの個体で、着込むとヤンチャに育ちそうな雰囲気を放つ。

個人的に大好物の革質だが「もったいない病」が発症し、結局、着用するのはサンプルばかり。コンテナの中で一年間、こいつには寂しい思いをさせてしまった。

サイズ38。12万5000円(税抜)

コンテナで保管していたため、若干の折り癖があるが、着用していくうちに解消されるだろう。天然のキズを一切隠さず、素上げで仕上げていることは、過去に何度も説明している通りだ。下に実際の個体画像を掲載するので、じっくりとご確認頂きたい。

※新品ですが、オガワが室内で数回試着した個体です。保管時の擦れなどがある場合があります。

 

焼印で仕立てた「OG-8」。

ロングウォレット「OG-8」は「OG-2」と同じ、フルベジタブルタンニン鞣しによる茶下地の馬革を使用している。日本国内の小さなタンナー、頑固一徹な職人が秘伝のレシピで仕込む極上の馬革だ。

ファクトリーに届けられる半裁の馬革に、焼印が押されていることがある。人間が管理するために、焼きゴテでお尻付近に刻まれた数字やマークだ。動物保護の観点からペンキでマーキングする場合もあるらしいが、まだまだ焼印は多い。

2018年に「Original Garment Brothers」を立ち上げてから、多くの馬革や牛革を使わせて頂いている。だからこそ、常に動物たちへの感謝の気持ちを忘れてはいけない。

「OG-8」や「OG-9」では、キズが少ない部分を選定して裁断しているが、余った端材もしっかりと保管している。数量限定のプロダクトにはなるが、最後まで素材を使い切ると決めている。

今回「OG-8」のために手配した馬革の中にも、焼印が存在した。焼印されていた番号は「219」。一個体に3つの数字は入らないので、亀太郎氏と相談の上、「2」と「19」ふたつの「OG-8」を仕立てることにした。

縁起の良い「OG-8」が生まれた。

龍、そして蛇。共に金運アップの象徴として人気が高いモチーフ。この「OG-8」に刻まれた焼印に、その面影を感じたのはオガワだけではないはずだ。

使い込まれた馬革に透き通るような光沢が生まれた時、その面影は一層際立つに違いない。まさに、唯一無二。

あまりの雰囲気の良さに「自分で使いたい」と本気で思ったが、それではいつまで経っても仕事部屋を快適な作業空間にすることはできない。事務所を借りることは簡単だが、まだ数年は身の丈である「6畳の流儀」にこだわりたい。「6畳の流儀」については、別の機会にじっくりと解説させて頂きたい。

個性的なふたつの「OG-8」。馬革に魅せられたブラザーに、相棒として迎えて頂ければ幸いである。

※「O.G.BROS.SHOP」の商品ページにて、「2」もしくは「19」を選択し、ご購入手続きを行ってください。

※ディテール詳細は、過去レポートでご確認ください。

<No.2> 3万7000円(税抜)

<No.19> 3万7000円(税抜)

販売開始は4月28日(木)、夜の予定。

※今回の販売は「OG-2」(1着)と「OG-8」(2個)の合計3点ですが、品番に限らず、お一人様1点のご購入とさせて頂きます。複数個の購入があった場合は、通知することなくオーダーをキャンセルさせて頂きます。何卒ご理解頂けますようお願いいたします。