進むべき道を象徴する、曲者JKT。
思い入れが強い一着だ。「OG-5」のベースモデル、それはワイツーレザーが定番としてラインナップするGジャンタイプだ。
オガワが「Daytona BROS」の編集長だった頃、私物の同モデルを表紙に使ったことがある。堂々たる佇まい、荒々しい表情。その反響の大きさに驚いた記憶がある。
今、その一冊を本棚から取り出した。今から4年前、2017年11月の発売号。まだ4年前か。もう10年くらい経過した気分だ。2018年の独立から現在まで、エキサイティングな時間を過ごしている証だろう。職人たちやすべてのブラザーには本当に感謝している。
冒頭から激しく話が脱線した。「OG-5」。
ラインナップする3モデル(昨年時点)のレザーJKTにおいて、「OG-5」はオーダー数は一番少ない。だが、これだけはお伝えしておきたい。
オーダーしてくれるブラザーの熱量は凄まじい。それが何よりも嬉しい。
GジャンタイプのレザーJKTが各ブランドからリリースされ、ひとつのジャンルを形成して数年が経つ。オガワ自身もワイツーレザーのファーストタイプを、馬革違いで2着所有している。
デニム素材が馬革に変わっただけで、こうも豹変するものか。ただひたすらに、カッコいい。人気の高さも納得だ。
ふと、この完成されたジャケットに独自のアレンジを加えてみたくなった。具体的には、胸ポケットの省略。ウエストのサイズ調節ベルトの廃止。そして、オヤジの一着に昇華させるべく着丈を伸ばす。
Gジャンタイプの象徴的ディテールである胸ポケット。「これがなければ意味がない」という人が圧倒的多数を占めるだろう。だが、使わないディテール、装飾的ディテールは、オガワが企画するプロダクトには必要ない。
こうして誕生した「OG-5」。この曲者こそ、オージーブロスの進むべき道を象徴していると言って過言ではない。万人受けなど考えていない。固定観念やセオリーにも興味がない。その瞬間、欲しいと思うモノを、嘘偽りなくカタチにする。
そして、特定少数のブラザーとワクワクを共有する。
「OG-5」にはポケットの類は一切ない。その代わり、緊張感漂うオトナのスタイルを手に入れた。このプロダクトを指名してくれるブラザーの心意気。ブレずに己の価値観を貫く生き様に、胸が熱くなる。
さて、ディテールを解説していこう。「OG-5」の生産現場レポートは「Leather JKT 2019」にて詳しく紹介しているので、そちらもご覧頂きたい。
Detail of OG-5
今シーズンも昨年と同じ、フルベジタブルタンニン鞣しの「素上げ」の馬革を使う。茶下地で仕上げ、1.3ミリ均一に割り、タイコで揉み込むことで、「シワが浮きたくてウズウズしている瞬間の馬革」を再現する。(写真は2019年の茶芯馬革)
ワイツーレザーのファーストモデルは、下袖を2枚のパーツで構成しているが、「OG-5」では特別に1枚革で仕立ててもらった。
金型から製作した「ORIGINAL GARMENT BROS.」の刻印入りオリジナルボタン。使い込むほどに風合いを楽しめるパーツだ。
襟元にはオリジナルの織りネーム。ワイツーレザーが手掛けるレザーJKTは、どれも襟のラインが抜群に美しい。
左身頃には「Y’2 LEATHER」のラベル。「Original Garment Brothers」のレザーJKTは全モデル、身頃から袖までコットンライニング。ナイロン素材は滑りが良いメリットもあるが、汗ばむとペタペタする感触が好きではない。やはりコットンに限る。
ヨークは横一直線。このシンプルで骨太なバックスタイルがたまらない。着丈はワイツーレザーのファーストモデルより、2センチ伸ばしている。
レザーJKTを着たままクルマを運転することが多いので、シートを傷付けるリスクがあるウエストのベルト&ボタンは絶対に装着しない。
<個体差に関して>
「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、前身頃や袖、襟などにシワやシボの多い部位を積極的に使うことで、荒々しいエイジングを楽しめるようにしている。ただし、強度や耐久性を損ねるような部位は使わない。
「OG-2」「OG-5」「OG-12」で使う馬革は、鞣し工程において原皮をギュッと縮ませ、繊維が詰まった状態に仕上げている。また、元々の原皮の品質ランクが高いため、意外とシワやシボは少ない。
そのため、シワやシボの有無や量には必ず個体差が生じる。シワやシボが多い個体もあれば、ほとんど無い個体もある。「シワが少ない」「シワが多過ぎる」という個体差に対する、クレーム、返品、返金、交換は一切受け付けられない。ご了承のうえ、オーダーして頂きたい。
すべての馬革はタイコで回して揉み込んでいる。シワやシボが少ない個体でも、小刻みに波打ち、シワが浮きたくてウズウズしている表情を楽しんでもらえるはずだ。
<参考データ>
身長:165センチ
体重:81キロ
胸囲:107センチ
ウエスト:32〜33インチ
「OG-5」のサイズ:38
※2020年9月18日当時
<Ogawa Voice>
「OG-5」と「OG-2」を着比べた感覚では、サイズ感、着用感ともにほぼ同じ。サイズによっては「OG-2」よりも袖丈が1センチ前後長いが、ほぼ「OG-2」と同じ感覚で「OG-5」のサイズを選んで問題ないだろう。
<サイズチャート>
■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
「O.G.BROS.WEB」のコンテンツ「VOICE」には、レザーJKTの他モデルを愛用しているブラザーたちから寄せられた、着用感に関する「生の声」を掲載している。個人による好みや感覚の違いもあるので、参考としてご覧頂ければ幸いだ。
<価格>
12万5000円(税抜)
全4モデルのレザーJKTにおいて唯一、カフス、フロントヨーク、フロントプリーツが設けられた「OG-5」。それゆえ縫製には手間が掛かるが、細部まで手を抜かない丁寧な職人技は健在だ。「Gジャンタイプは苦手」というオヤジ世代にこそ手にして頂きたい逸品。
サイズ36〜44までの全サイズ、同プライスに設定。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
<納期>
2022年2〜3月(順次デリバリー)
CAUTION.01
オーダーを受け、生産数が確定してから馬革を仕込むため、2022年2月からの順次デリバリーを予定しています。また、馬革という天然素材であることに加え、コロナ禍であることからも、納期が大幅に遅れる可能性もあります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。オーダーを頂いた時点で、上記をご了承頂いたものとさせて頂きます。
CAUTION.02
例年、1か月〜1か月半ほどのオーダー期間を確保していますが、想定数以上のオーダーが集まった場合には、告知することなくオーダー受付を終了させて頂くことがあります。
「The Magazine 002」をお届け。
20年以上、雑誌編集者として生きてきたオガワにとって、本作りはライフワークであり、モチベーションでもある。広告や面倒なしがらみに縛られない、本当に自分自身が好きなモノコトだけを詰め込んだ自費出版媒体として、2020年2月に「Original Garment Brothers The Magazine」を立ち上げた。
すでに発刊したプレ創刊号「000」そして「001」は完売したが、次号となる「002」を、今季レザーJKTをオーダーしてくれたブラザー全員に無料でお届けさせて頂く。
「Original Garment Brothers」のプロダクト詳細はもちろん、オガワが惚れ込んだアメカジアイテムや腕時計、ブーツ、アメ車、珍奇植物、アート……。とにかく好きなモノコトは何でも掲載する。
2022年1月の発刊を目指して、すでに取材を進めている。オガワ自身が撮影、原稿、デザインまですべてを担当しているため手作り感満載の暑苦しい一冊だが、少しでも楽しんで頂けたら幸いである。
己の価値観を貫くブラザーたちへ。
「Original Garment Brothers」がリリースするレザーJKTのなかで、曲者とされる「OG-5」。ポケットを排することでカジュアルから一転、緊張感が漂う一着に昇華した馬革の相棒。よろしくお願いします。
THANK YOU SOLD OUT
<ご確認・ご注意>
※後日、「予約確認書」を郵送にて送付いたします。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金9万5000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※完全受注生産のため、いかなる理由でも予約のキャンセル、サイズ交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※シワやシボの量や場所には、ジャケットによる個体差があります。それらに関するご要望やお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※移染する場合がありますので、他の衣類や物に接する場合はご注意ください。
※天然の「傷」「血筋」「トラ目」などは味わいのひとつと考えております。ご理解の上、ご購入ください。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ジッパーやボタンが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※オーダーを頂いた時点で、上記ならびに納期、「O.G.BROS.WEB」内の記載事項についてご了承頂いたものとさせて頂きます。