コロナ禍に生まれたプロダクト。
2020年、新型コロナウイルスによって日常生活は激変した。緊急事態宣言の発令により行動は制限され、自由に外出することさえ困難になった。そんな状況下、運動不足解消のために始めた深夜の散歩。
深夜とはいえ、人とすれ違うことはおろか、車すら走っていない。誰もいない静寂の世界。この先、あの時の空気感、あの時の恐怖にも似た感情を忘れることはないだろう。
当時、二つ折りのロングウォレット「OG-8」を愛用していたオガワだが、ウォーキング時のジャージやスウェットパンツのポケットには大き過ぎる。ふと、小さなウォレットが欲しくなった。
誰もいない、車も走っていない無音の世界。ウォーキングをしながら、研ぎ澄まされた己の脳内に、手のひらサイズのウォレットを描き上げていった。

2020年8月、「OG-9」発表。表革にレザーJKT「OG-2」の馬革、内部に栃木レザーを使った小さなラウンドジッパーウォレットは、瞬く間にブラザーたちに受け入れられ、現在に至るまで4回のリリースを数える人気のプロダクトとなった。
今回リリースする「OG-22 Brown」は、「OG-9」のデザイン&ディテールはそのままに、表革にナイルクロコダイルを奢った特別モデル。腑の乱れやキズによってクロコバッグ「OG-19 Brown」に使用しなかった素材だが、バッグよりも小さなウォレットに使うには申し分のない極上素材だ。
オヤジが持つべきショートウォレット。

ショート、ロングを問わず、ラウンドジッパーウォレットは大きく開口することがセールスポイントとされることが多い。だが、オガワが作るラウンドジッパーウォレットは4〜5センチしか開口しない。それでいて抜群の使いやすさを実現している。
ブラックの栃木レザーで仕立てた内部は、中央に小銭入れ、その左右にカード収納と札入れ。小銭入れはボトムに縫い目がないためダイレクトにアプローチでき、容易に小銭を取り出すことができる。


カード収納と札入れ部分の両サイドには3ミリ厚の革パーツを挟み、箱状の空間を作り上げた。カードや紙幣を「差し込む」のではなく「置く」ことによって、ストレスフリーな出し入れを実現している。
カード収納部分はボトムを上げ底にすることで、収納時にカードが沈み込まず、適切な高さに収まるようにしている。

交通系ICカードなど、頻繁に取り出す必要がないカードは隣の収納スペースに忍ばせておけばいい。


紙幣は半分に折って収納する。紙幣は金額によって大きさが異なるため、メインの収納スペースには使用頻度が高い千円札。五千円札と一万円札は、隣のスペースに収納して頂きたい。4〜5枚のカード、20枚ほどの紙幣であれば問題なく収納可能だ。上写真は千円札10枚、一万円札10枚を収納。

レザーJKT「OG-2」と同タイプのユニバーサルジッパー。テープカラーは、馬革バッグ「OG-6」やクロコバッグ「OG-19」と同じ茶褐色だ。

力強さと上品さを兼ね備えた「ヘリ返し」のエッジは、オヤジが所有するウォレットに相応しいディテール。凹凸のあるクロコダイルをヘリ返しで仕上げるには、高度な技術が求められることは言うまでもない。
所有欲を満たすカッチリ感。手に吸い付くような使い心地。そして、使い込むほどにビカビカに艶が増すナイルクロコの表情。手にする度にワクワクする、唯一無二のラウンドジッパーショートウォレット「OG-22 Brown」を、ぜひご検討頂きたい。