手にした瞬間のワクワク感。
決して主役にならないプロダクトでも、決して華やかではないプロダクトでも、何度でもサンプルを作り、徹底的に追い込む。
2023年8月から大小の馬革ケース作りをスタートし、リリースまで2年近く。余り革の有効活用として企画したプロダクトではあるが、実に10個以上のサンプルを製作してきた。
どんなに小さなプロダクトでも、大切なお金と時間を費やして迎えてくれたブラザーには、プライス以上のワクワクを届けたい。梱包を解き、大小ふたつの馬革ケースを手にした瞬間の興奮。そのために、ミリ単位のサイズ修正を何度も行い、厚みが異なる芯材をテストし、ロゴや内張りの色にもこだわった。

ファクトリーであるグルーバーレザーの徳永代表、原山氏の協力によって、ようやく馬革ケースが完成した。その仕上がりには非常に満足している。
当初は品番を設けず、スポット的なプロダクトにしようと考えていた。だが、この先も馬革バッグ「OG-6」を作り続ける以上、余り革が生まれ、この馬革ケースを再び製作する時がやって来る。なによりも、この小さなプロダクトにモチベーション高く本気で向き合ってくれた徳永代表、原山氏への感謝とリスペクトの気持ちを込めて、品番を与えることにした。
品番は「27」。ポーチとカードケース、2個セットのプロダクトとして「OG-27」の品番を与える。長々しく書けば「Horsehide Pouch & Case OG-27」となるだろうか。



大き過ぎない、大ポーチ。
馬革ポーチは、横18センチ、高さ12.5センチ。大き過ぎず、小さ過ぎず、幅30センチに満たない馬革バッグ「OG-6」に入れて使うにはベストなサイズ。オガワは前レポートで挙げた常備品を入れているが、ボールペンやシャーペン、消しゴム、15cm定規、修正テープなど文具一式を収め、ペンケースとして使用してもいいだろう。

ジッパーは「Original Garment Brothers」のレザーJKTやウォレットと同じ「ユニバーサル」。テープカラーもお馴染みの茶褐色だ


内部は「OG-6」と同じダークブラウンのライニングに、「Original Garment Brothers」のネームを縫い付けている。縫製箇所はパイピングで丁寧に仕上げている。ライニングの生地は見た目も手触りもコットン風だが、実は強度の高いナイロン製。

自由に使える、小ケース。
馬革ケースは、横12.5センチ、高さ8センチ。名刺を入れても良し、カードや免許証を入れても良し。小銭入れとして使っても、もちろん良し。キャッシュレス化が進むご時世、小さなウォレットとしても使えるプロダクトでもある。

ジッパーは小型のユニバーサルを採用。テープカラーはポーチと同色だ。

収納した名刺やカードがダメージを受けにくくするため、厚い芯材を挟み込み、カッチリとしたケースに仕上げている。
内張りはブラックのピッグスキン(豚革)。ダークブラウンのピッグスキンでもサンプルを作ってみたが、いまいちオガワの好みではなかった。ピッグスキンには「Original Garment Brothers」のロゴをゴールドで箔押ししている。このページのトップ画像の通り、ゴールドとシルバーの箔押し、そして型押しの3パターンを実際に試し、ゴールド箔押しを選んだ。

ブラザーのスタイルや環境に合わせて自由に使って頂けるよう、Dカンの有無を選択できるようにした。フックを付けて腰に下げたり、キーホルダーと組み合わせてもいいだろう。