「OG-2 Black」オーダー開始。

Leather JKT 2024

新たな革を得た「The Origin」。

手前味噌だが、つくづく素晴らしいジャケットである。「研ぎ澄まされた日本刀のような一着」をテーマに、2018年に発表した「OG-1」。その血統を受け継いだ「OG-2」は、2019年から現在に至るまで多くのブラザーに支持されてきた。

一切の無駄を省き、潔いまでのシンプルを貫いたジャケット。「Original Garment Brothers」が存続する限り作り続ける「The Origin」である。

そんな「OG-2」も、今シーズンは変革の時を迎える。

レポート「四馬四様の馬革ラインナップ。」で紹介している「顔料仕上げ」「手染め・ムラ無し」「サドルホース」で仕立てることにした。すべて、今シーズンから新たに投入する馬革である。

私ごとで恐縮だが、今年5月で50歳になった。子供の頃に抱いた「オヤジ」「オッサン」という概念は、50歳を区切りにしていた記憶がある。当時の自分には想像もできない、決して届かない遥か向こうの存在だった。

だが、いざ50歳になってはみたものの、特段変わることはない。精神的に成熟した気配もなければ、大人の模範となる行動もしていない。正直なところ、若かりし頃の自分と何ひとつ変わっていない気がする。

むしろ、無意識のうちにリスクを恐れ、自分に都合の良い理由を構築し、新たな挑戦を避けて進むことが多くなったのかもしれない。

この「O.G.BROS.WEB」やインスタグラムやFacebookにおいて、「挑戦し続ける」「我が道を行く」という言葉を何度も書いてきた。もちろん偽りではないが、血気盛んだった若かりし頃に比べて、少々保守的になっていた気もする。

いい機会だ。

50歳の節目は人生に一回しかない。次の大きな節目はオガワが100歳になった時だ。120歳までは生きる予定だが、残念ながら100歳でレザーJKTを作っている自信はない。ならば今この瞬間、50歳という節目に、建前やプライド、定説や賛否など気にせず、新たな挑戦をしよう。

「顔料仕上げ」「手染め・ムラ無し」「サドルホース」。この3素材で仕立てる新たな「OG-2」は、50歳になったオガワへのカンフル剤でもあるのだ。

ひび割れと光沢に興奮する。

まずは「顔料仕上げ」の馬革による「OG-2」。オガワが今シーズン、もっとも興奮している一着を紹介する。

ピグメントフィニッシュとも呼ばれる顔料仕上げの馬革で仕立てた「OG-2」。コーティングのように顔料を吹き付ける染色方法ゆえ、革の風合いを隠してしまい、エイジングを楽しむことができないと言われる。

傷が多く、質の悪い革の染色に採用されることも多いため、あまり良いイメージを持っていない人も多いと聞くが……。

とんでもない。

今回使用するのは、昔ながらの製法によるフルベジタブルタンニン鞣しの上質な馬革に、あえて顔料を厚く吹き付けた特別な馬革。贅沢至極な馬革だとオガワは考えている。

厚塗りされた顔料によって表面には光沢が生まれ、今までの「OG-2」とは一線を画す、新鮮な表情を見せる。

表面はやや硬く、ゴワついた革質はシャープで鋭角なシワが入りやすく、時間の経過と共に表面がひび割れてくることもある。

もちろん、定期的にメンテナンスを行えば、簡単にひび割れるようなことはない。だが、意図的にオイルをあまり与えず、締めて育てればワイルドな風貌が手に入る。ただし、オイル切れを起こし、革が脆弱になるリスクもあるので、すべてはブラザー個人の判断で楽しんで頂きたい。

なお、ひび割れは顔料を吹き付けた塗膜が割れている状態で、馬革そのものに割れや裂けが発生している状態ではない。耐久性には影響はないのでご安心頂きたい。

<CAUTION>
使用する馬革は1.3ミリ厚に漉いた後、タイコに入れて空打ちを行い、揉み込んでいる。そのため、お届けした新品時でもひび割れが発生していることがある。そのことをご理解の上、オーダー頂きたい。

Detail of OG-2.

「OG-1」と「OG-2」のデザイン上の違いはヨーク形状のみ。曲線だったヨークを直線に変更した。ウエストのサイズ調整ベルトも省いた、シンプルな後ろ姿。

襟元にはフライトJKT「A-2」をモチーフにした「Original Garment Brothers」のオリジナルラベル。

シングルライダースの定番ディテール「袖のジッパー」も不要だ。外袖と内袖、2枚の馬革パーツのみで構成したシンプルな筒状の袖。

ゴールドのユニバーサルジッパー。新品時はピカピカだが、次第に経年変化で渋い表情になる。

左身頃の内側には、生産ファクトリーである「Y’2 LEATHER」のラベル。バスト付近のゴワつき、着込んでいくとジャケット表側に現れるアタリが嫌いなので、「OG-2」に限らず、すべてのレザーJKTに内ポケットは設けていない。

<参考データ>
身長:165センチ
体重:83キロ
胸囲:110センチ
ウエスト:34インチ
「OG-2」のサイズ:38
※2024年10月の撮影時点

<Ogawa Voice>
顔料仕上げの馬革は硬く感じるが、それも最初だけ。フルベジタブルタンニン鞣しの馬革は皺グセが付きやすく、着込むほど体に良く馴染む。テカテカとした光沢、パリパリとした手触り、表面が剥がれるエイジングは、従来の「OG-2」をご愛用頂いているブラザーでも楽しんで頂けるはずだ。

<サイズチャート>

■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※おおよその身幅(左右の脇下の直線距離)は、上記バスト寸法から2センチを引いて、半分に割った数値となります。
※「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、スタイルによる着用感の違いはありますが、基本的にどのモデルもサイズ感を統一しています。

<価格>
13万8000円(税抜)

※全サイズ共通
※一部入金によるオーダーも可能です。詳細は「O.G.BROS.SHOP」の商品ページをご確認ください。

<カラー>
BLACK

<革厚>
1.3ミリ

<納期>
2025年2〜3月(順次デリバリー)

オーダーを受けてから馬革を仕込むため、タンナーの作業状況、天候等によって早まる場合もあれば、遅れる場合もあります。今後の社会情勢による流通への影響などにより、納期が大幅に遅れる可能性もあります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。

納期に大幅な遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げますので、納期内(2025年2〜3月)における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。「1日でも早く手にしたい」と思って頂けることは非常に嬉しいことですが、当方からファクトリーに個別の納期確認をする度に作業がストップしてしまうため、ご理解とご協力をお願いいたします。

例年、1か月半ほどのオーダー期間を設定していますが、想定以上のオーダーが集まった場合には告知することなくオーダー受付を終了させて頂くことがあります。

次号「The Magazine 004」を進呈。

レザーJKTをご注文頂いたブラザーには、次号「The Magazine 004」を進呈いたします。「The Magazine 004」の発刊は、2025年春を予定しています。完成次第、スマートレターにてお届けいたします。

以下も必ずご確認ください。

※お一人様、各モデル一着のオーダーとさせて頂きます。異なるモデル(例えば「OG-2」と「OG-15」)、同一モデルでも色違い・素材違い(例えば「OG-2」の赤馬と鹿革など)は可能です。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金10万8000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※メールによるジャケット完成のご連絡後、5日以内に残金のお支払いをお願いいたします。
※完全受注生産のため、いかなる理由でも予約のキャンセル、モデル変更、サイズ交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※シワやシボの量や場所、色味には個体差があります。それらに関するリクエストやお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※天然の「傷」「血筋」「トラ目」などが入る場合もあります。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※写真のジャケットは着用サンプルです。
※移染する場合がありますので、他の衣類や物に接する場合はご注意ください。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ジッパーが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※オーダーを頂いた時点で、上記(納期も含む)、「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」内のすべての記載事項について、ご了承頂いたものとさせて頂きます。

オーダーは「O.G.BROS.SHOP」にて

O.G.BROS.SHOP

<メール受信に関して>
主に携帯キャリアメール(docomo、ezweb、softbankなど)において、オーダー時の自動送信メールは届いているにも関わらず、その後の手動メールが届かない事例が多発しております。オーダー確認後、1〜2日以内には必ず手動メールをお送りしていますので、オーダー手続きから3日以上経過してもメールが届かない場合には、大変お手数ですが(shop@ogbros.shop-pro.jp)までご連絡頂けますようお願いいたします。

オーダー前に、ショップアドレス(shop@ogbros.shop-pro.jp)の受信設定をして頂くと確実です。

Gmailアドレス宛の場合、迷惑メールフォルダなどの別フォルダに振り分けられることも多くなっておりますので、お問い合わせ前にご確認くださいますようお願いいたします。