「OG-12」オーダー開始。(終了)

Leather JKT 2023

着丈8センチの壁。

カーコートと名付けられた、この絶妙な……見方によっては中途半端な着丈の一着が、見事に「心優しき大人の不良」を演出してくれる。

オガワの個人的な見解だが、若造にカーコートは似合わない。例えばシングルライダース「OG-2」と比較すると、同サイズにおける着丈の違いは8センチ。たった8センチの違いで、ジャケットのキャラクターは激変し、緊張感に満ちたアダルトなオーラを纏う。

今シーズンも昨年同様、「黒馬」「赤馬」の2モデルを用意させて頂いた。両者とも強烈な個性を放つ、似て非なるプロダクト。ブラザーのライフスタイルと照らし合わせながら、存分に悩んで頂きたい。

<BLACK>

このモデルにも「新たな黒馬」は使わず、「OG-2」同様、従来からのタフな黒馬を使う。分厚い原皮をフルベジタブルタンニンで鞣した極上の馬革。タンニンをたっぷりと含んでいるため、手で握るとギュッギュッと革が泣く。

1.3ミリに割って整えているが、それでもコシが強く、1年や2年では我がモノにならない手強さがある。だが、大人の不良の一丁羅「カーコート」にはこれくらいタフな馬革がよく似合う。

漆黒のカーコートは、どんなスタイル、どんなシーンにも対応してくれる懐の深さも魅力だ。一着所有していて絶対に損はしないプロダクトである。

<RED BROWN>

より赤を深く再構築した「赤馬」で仕立てる「OG-12」。カーコート特有の広い身頃は、手染めのムラをダイナミックに演出する最高の舞台。特に後ろ姿は至高。

反面、街を歩けば注目を集めることは必至。軟弱者には少々荷が重い。確固たる己のスタイルを確立したブラザーにこそ選んで頂きたい。

ヤンチャな佇まいとは対照的に、手染めの「赤馬」は抜群に馴染みが早い。2〜3シーズンも可愛がれば、かなり理想に近い姿に育ってくれる従順な相棒でもある。

Detail of OG-12

カーコートの定番ディテールであるトップボタン&チンストラップを省くことで、スッキリとした首元を演出。襟元には全モデル共通のオリジナルラベル。

大きな背中は、手染めのムラを楽しむ最高の舞台だ。ヨーク下を縦に割った「Tバック」やウエストの「アジャストボタン」は好みではない。

外袖と内袖、2枚の馬革パーツのみで構成したシンプルな筒状の袖。手染めのため、色の濃淡、くすみ、場所やパーツによる色の違いは必ず発生する。そのことをご理解の上、オーダー頂きたい。

馬革の裁断都合により分割されることが多い身返しも、一枚革にこだわる。着丈の長いカーコートでは贅沢なディテール。

ブラックに塗装したオリジナルボタン。使い込むと表面が剥げ、下地のゴールドカラーが現れる。

左身頃の内側には、生産ファクトリーである「Y’2 LEATHER」のラベル。

<参考データ>
身長:165センチ
体重:83キロ
胸囲:109センチ
ウエスト:34インチ
「OG-12」のサイズ:38
※2022年9月の撮影時点

<Ogawa Voice>
「黒馬」と「赤馬」は同デザイン&同寸法だが、馬革を鞣すタンナーやレシピが異なる。どちらも1.3ミリに割った後、タイコ入れて揉み込んでいるのでしなやかだが、「赤馬」の方が馴染むのが早い。対して「黒馬」はコシが強く、少々手強いが、数年掛けて調教する楽しさがある。サイズチャート上、他モデルの同サイズと比較(着丈以外)すると若干の数値の違いはあるが、着用感は全モデルほぼ同じに設定している。

<サイズチャート>

■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
※おおよその身幅(左右の脇下の直線距離)は、上記バスト寸法から2センチを引いて、半分に割った数値となります。
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、スタイルによる着用感の違いはありますが、基本的にどのモデルもサイズ感を統一しています。

<価格>
13万円(税抜)

<来年以降の価格に関して>
生産ファクトリーであるワイツーレザーより、来シーズン(2024年)の製作原価の値上げが確定事項として通知されています。それに伴い、来シーズン(2024年)は全モデルの値上げを予定しています。とはいえ、焦りは禁物です。高額なプロダクトなので、じっくりとご検討頂ければ幸いです。

原皮、輸送コスト、鞣し剤、染色コスト、ジッパーやボタン、ライニング生地……、レザーJKTに関わるすべての要素が、毎年右肩上がりで高騰しています。なかでもワイツーレザーが使う、肉厚で大判、傷が少ない「上質な原皮」の値上がり率は特に大きいです。そんな状況下でも、良心的かつ正直な原価に設定して頂いております。それはワイツーレザーのレザーJKT、そして「Original Garment Brothers」のレザーJKTのプライスを見て頂ければご理解頂けると思います。オガワ自身、ブラザーのご負担が可能な限り少なくなるよう来年以降も頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

<カラー>
BLACK
RED BROWN(手染め)

<革厚>
1.3ミリ

<納期>
2024年2〜3月(順次デリバリー)

オーダーを受けてから馬革を仕込むため、タンナーの作業状況、天候等によって早まる場合もあれば、遅れる場合もあります。今後の社会情勢による流通への影響などにより、納期が大幅に遅れる可能性もあります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。

納期に大幅な遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げますので、納期内(2024年2〜3月)における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。「1日でも早く手にしたい」と思って頂けることは非常に嬉しいことですが、当方からファクトリーに個別の納期確認をする度に作業がストップしてしまうため、ご理解とご協力をお願いいたします。

例年、1か月〜1か月半ほどのオーダー期間を設定していますが、想定以上のオーダーが集まった場合には告知することなくオーダー受付を終了させて頂くことがあります。

「The Magazine 003」を進呈。

今回のレザーJKTのオーダー受付開始と同じタイミングで、「The Magazine 003」が完成いたしました。つきましては、オーダー頂いたブラザーには「The Magazine 003」を進呈いたします。「The Magazine 003」は「予約確認書」と共に、オーダーから2〜3週間ほどで発送(投函)いたします。

以下も必ずご確認ください。

※お一人様、各モデル一着のオーダーとさせて頂きます。異なるモデル(例えば「OG-2」と「OG-5」)、色違い(例えば「OG-12」のブラックと赤茶)は可能です。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金10万円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※完全受注生産のため、いかなる理由でも予約のキャンセル、モデル変更、サイズ交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※シワやシボの量や場所、手染めの色ムラには個体差があります。それらに関するリクエストやお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※天然の「傷」「血筋」「トラ目」などが入る場合もあります。ご理解の上、ご購入ください。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※写真のジャケットは着用サンプルです。
※移染する場合がありますので、他の衣類や物に接する場合はご注意ください。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ジッパーやボタン、リベットが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※オーダーを頂いた時点で、上記(納期も含む)、「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」内のすべての記載事項について、ご了承頂いたものとさせて頂きます。

<メール受信に関して>
主に携帯キャリアメール(docomo、ezweb、softbankなど)において、オーダー時の自動送信メールは届いているにも関わらず、その後の手動メールが届かない事例が多発しております。オーダー確認後、1〜2日以内には必ず手動メールをお送りしていますので、オーダー手続きから3日以上経過してもメールが届かない場合には、大変お手数ですが(shop@ogbros.jp)までご連絡頂けますようお願いいたします。

オーダー前に、ショップアドレス(shop@ogbros.jp)の受信設定をして頂くと確実です。