心赴くままに作り上げた一冊。
もっとも作ることが楽しく、もっとも作ることが苦しいプロダクト。相反する感情が交差する、類稀なプロダクト。
20年以上、雑誌編集に携わってきたオガワにとって、このマガジンの制作はライフワークと言っても過言ではない。様々な制約がある書店流通の雑誌媒体とは異なり、自分の心赴くままに作り上げることができる、唯一無二の一冊。
言い換えれば、どこまで己の感情と愚直に向き合えるか。それこそが、このマガジンの存在価値を大きく左右する。言葉で言うのは簡単だが、文字として、印刷物として後に残る重圧は大きい。
断っておくが、暑苦しい。
この一冊に「万人受け」「洒落た誌面」「見やすさ」を求めてはいない。切り抜き写真は無く、すべて角版写真のみ。文字色は黒一色。書体も3種類ほど。それで十分だ。
反面、書き連ねている文章や言葉は、オガワの脳内に浮かんだイメージやアイデアや理想を、率直そして的確に表現できるように熟考に熟考を重ねている。
広告やタイアップが入り、全国の書店に並び、クライアントや不特定多数の人々が目にする雑誌媒体では、体裁や見栄え、正しい文法や表記統一が求められる。誤解を生むような記事や表現も避けなければいけない。
だが「The Magazine」は完全なる自己満足。そして、特定少数のブラザーと楽しむためのプロダクトだ。
文法や時系列はオガワ流。オガワの語彙力の低さゆえ、文章の意味、つまりオガワの脳内を解読するために、何回も一文を読み返すブラザーも多いかもしれない。広告やタイアップなど無縁。好きなモノコトヒトしか掲載しない。遠慮もしない。
そんな一冊を通して、特定少数のブラザーとワクワクを共有する。出版社で作っていた雑誌と比べれば、規模は極小。だが、喜びと興奮は遥かに大きいものとなる。
「人生一度きり」を楽しみたい。
「The Magazine 002」では、間も無くオーダー受付を開始する、2022年モデルの各レザーJKTについても解説。今シーズンから新たに投入する赤馬「OG-2」と赤馬「OG-12」は実物サンプルも掲載している。実物サンプルは間に合わなかったが、黒馬改め茶馬による「OG-5」と「OG-15」にも触れている。
新たに品番を与えることになったブランケット裏地付きの冬用デニムJKT、現在進行中のウォバッシュパンツの情報、その他の各プロダクトも紹介している。
プロダクト以外では、オガワが夢中になっている腕時計や珍奇植物やアート、ギターなどの記事も展開。「仕事も趣味も遊びも、貫く」がオガワの信条。徹底的にモノ作りという仕事に向き合う分、趣味や遊びにも徹底的に向き合う。
オガワは明確な目的が無い限り、貯金をしない。生活に必要な最低限があれば、残りは全部使う。
興味を持ったことには、とりあえずどっぷりと浸かってみる。過去には……いや今でも、すぐに飽きてしまうモノコトも多々あるが、それを無駄や浪費と思ったことは一度もない。それらによって得た経験は、必ず自分の血肉になる。そう信じている。
エキサイティングな人生を歩んできた、先輩方の生き様にも大きな影響を受けてきた。
子供二人、35年の住宅ローンを抱えたオガワが、次の仕事もまったく決まっていない状態である日突然、出版社を退社し、個人事業主になったのも、この愛すべき業界を築き上げてきた多くの先輩たちの生き様を見てきたからだ。
そんな先輩のひとり、サムライジーンズの野上社長の波乱万丈な人生もじっくりと紐解いている。
「The Magazine」はカタログではない。プロダクトや掲載商品を販売するツールでもない。だから、売価も記載していない。
では、何のための一冊か。
「ワクワクするための一冊」に他ならない。
プロダクトを手にした自分を妄想したり、自分の相棒と比較して惚れ直したり、職人のモノ作りを垣間見て興奮したり、馬革のシワひとつに心酔したり、新しい趣味に挑戦したり、ジャンル問わず仕事に対するモチベーションを高めたり、「人生一度きり」を楽しんだり。
オガワ自身がブラザーや職人から頂いているワクワクに比べれば微々たるものだが、少しでもワクワクを共有し、5分でも10分でもエキサイティングな時間を楽しんで頂ければ、それでいい。
学生時代、夜な夜な穴が開くほど眺めていた、雑誌に掲載されていた僅か3センチほどのレザーJKTの写真。画質が粗いその写真を見ながら、自分が袖を通した姿を妄想し、手触りや革質はどうか、エイジングはどうか、想像を膨らませる時間が堪らなく楽しかった。
オガワにとって理想の紙媒体とは、そんなワクワクできる一冊なのだ。
価格は1000円(税抜)。
上記価格は送料込み。スマートレターでの発送となるので、郵便受けへのお届けとなる。可能な限り迅速に発送させて頂くが、出張や取材が重なった場合には、発送まで5日ほど掛かることもあるので、予めご了承頂きたい。
少部数の印刷となっているため、売り切れの際はご容赦頂きたい。
ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて
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