O.G.POT(The Skull)

「O.G.POT」

アメカジを感じる鉢が欲しくなった。

珍奇植物にハマっている。男性愛好家を中心にブームになって久しいが、今まで植物に興味を抱いたことがないオガワにとっては「無縁の趣味」と考えていた。

だが、ひとつ手に入れてみると、アメリカンカジュアルに共通する要素が実に多いことに気が付いた。ファッション業界人を巻き込んで一大ブームが巻き起こっていることも頷ける。その詳細は「The Magazine 000」にも書き連ねた(近日発売予定)。

昨年9月、初めて手に入れたグラキリスを皮切りに、半年も経たないうちにコレクションは20株ほど。とどまることを知らない物欲ならぬ植欲は、ついに鉢、つまりポットにまで向くようになった。

昨今の珍奇植物ブームは凄まじく、植物のみならず、鉢にも注目が集まっている。定価数千円の焼き物の鉢が、10万円を超えるプレミア価格で取引されることも珍しくない。さすがに加熱し過ぎの感もあるが、植物と鉢をワンセットとして楽しむ姿勢には、十分理解もできる。

アメリカンカジュアルも同じだ。一張羅のレザーJKTを手に入れば、それに見合うジーンズが欲しくなり、ジーンズを手に入れれば、ご機嫌なブーツに触手を伸ばす。ひとつのプロダクトが楽しみを広げ、散財の連鎖反応を生む。この方程式こそ趣味世界の醍醐味であり、日常に刺激を与えるスパイスだと信じて止まない。

話を本題に戻そう。珍奇植物の世界にハマればハマるほど、愛して止まないアメリカンカジュアルと結び付けたくなる。そこで「アメカジを感じるポット」を作ることにした。

世の中に鉢は星の数ほど存在する。一般的な観賞目的で考えれば、デザインされた焼き物がいいかもしれない。前述した、高額で取引されるカルト的人気を誇る鉢も焼き物だ。

いずれはオリジナルの焼き物も手掛けてみたいが、まずは匠の技をダイレクトに楽しめる、コレクティブルなポットが欲しい。ベースに使うのは専門業者が使う業務用のプラスチックポットだ。

無骨で可愛いポットに、惚れた。

業務用という言葉が好きだ。機能性と耐久性に徹し、無駄な装飾を排した質実剛健なプロダクトには、ロマンすら感じる。

珍奇植物の多くは、マダガスカルなど年間を通して気温が高い地域から輸入される。夏は問題ないが、冷え込む日本の冬は珍奇植物にとって過酷だ。そのため鉢内(地中)の温度を適度に高く保つ必要がある。そこで、プロは熱を吸収しやすいブラックのプラスチックポットを使うのだ。

プラスチックポットにも各サイズがあるが、一番小さいポットの可愛さに惚れた。直径は約10センチ、高さ約8センチ。手のひらサイズだが、プラスチックが分厚く、安っぽさは微塵も感じられない。モノとして所有欲を満たしてくれるプロダクトだ。

使う予定もないのに、このポットを少しずつ買い足してきた。その結果、気が付けば100個を超え、置き場にも困るようになってきた。今回、製作するオリジナルポットは、こいつをベースに使う。

あらかじめ説明しておくと、業務用のポットゆえ、見た目重視の仕上げは施されていない。樹脂のうねりや細かな傷は当たり前。ブラックにチャコールが混じったような色合い。成形品なので大きさに個体差はないが、傷の多少や色味には個体差がある。

だが、それがいい。可愛いサイズでありながら、肉厚で無骨な佇まい。そこに魅力を感じるのだ。

「アート」×「ポット」の贅沢。

千葉県佐倉市に向かった。訪ねたのは、日本のアメカジ界を代表するペイントアーティスト、「RIO STUDIO」の岩井リオ氏。

有名アメカジショップの看板やウインドウサイン、一流ブランドが毎年リリースするフライトJKTのバックペイントなどを手掛ける、業界屈指の凄腕アーティスト。アメカジ好きであれば、リオ氏の作品を必ず一度は目にしていると断言できる。

リオ氏のハンドペイントを小さなプラスチックポットに施す。描いて欲しいモチーフはたくさんあるが、今回はスカジャンの定番柄として人気が高いスカルに決めた。ヴィンテージに見られる、整っていない、崩れたスカルだ。

リオ氏のアトリエで打ち合わせ。オガワがイメージするスカルの表情や向き、ポットに描く大きさやバランスなどを伝える。話が進むと「ちょっと描いてみましょう」とその場で筆を取り、描き始めてくれた。

禁断の世界へ、ようこそ。

目の前に現れたポットは、まさにオガワのイメージそのもの。表情も質感も抜群。完全ハンドペイント。一点モノだ。ボテっとした肉厚感を視覚的に楽しめるよう、上部のフチも白く塗ってもらった。

「O.G.POT」と名付けた。アイデアはどんどん広がる。タイガー&ドラゴンも見てみたい。フライトJKTのスコードロンパッチをモチーフにしてもおもしろい。シリーズにして、お気に入りの珍奇植物を植え、ずらりと並べたい。

当初、オガワの個人オーダーとして5個くらいの製作を予定していた「O.G.POT」だが、SNSにアップしたところ、一部のブラザーから「欲しい」との声を頂戴した。ならば少しだけ多めに製作し、趣味を共にするブラザーと遊ぼう。

楽しいモノコトは一人で楽しむより、ブラザーと共有したい。ワクワクを共有することで、楽しみは5倍、10倍に広がる。まさに、冒頭で書いた趣味世界の方程式だ。

ただし、それは散財の連鎖反応であることもご理解の上、この世界に足を踏み入れて頂きたい。

価格は5000円(税抜)。

アメカジ界のトップアーティストであるリオ氏がハンドペイントする「O.G.POT」。リオ氏の輝かしい功績を知っている人にとって、このポットはアート作品以外の何物でもない。リオ氏によるハンドペイントの証として、ポット裏には氏の自筆サイン、さらに「O.G.BROS.」(書体変更の可能性あり)の文字が入る。

オガワは今でも、業界屈指のアーティストであるリオ氏が、己の趣味のために一肌脱いでくれたことに恐縮している。そして夢心地だ。

「O.G.POT」でブラザーと遊ぶ。

すでにベースとなるプラスチックポットはリオ氏の手に渡り、多忙の合間を縫って、ひとつずつハンドペイントを施してもらっている。若干の前後はあるかもしれないが、納期は2〜3週間。3月中旬から下旬には、ブラザーの元に届く見込みだ。

4月頃になれば気温も暖かくなり、植え替えには最高の季節となる。ならば、「O.G.POT」を手にしてくれたブラザーを巻き込む、次なるプロジェクトを画策しよう。

初めて植物を育てるブラザーにとって、「植え方がわからない」「小さなポットのために大きな袋に入った土を買わなければいけないのか」「何を植えればいいのか、わからない」などなど、不安要素も多い。

例えば、この小さな「O.G.POT」専用の、「専用土」「底石」「ネット」など必要な分だけ小分けにした「植え替えセット」を提供すれば、あとは植物を手に入れるだけで「珍奇植物ライフ」が始められる。オガワが独断で選んだ「Original Garment Brothers」的な植物を販売しても楽しい。ブラザーが植物を植えた「O.G.POT」のイカした写真も募りたい。

もちろん、植物を植えず、アートコレクションとして飾っても全然構わない。ブラザーに楽しんでもらうことが一番。そこにルールなどない。

オガワ自身、珍奇植物歴は浅い。だからこそ、ブラザーと一緒に楽しみながら経験を積んでいきたいと思っている。

ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて。

O.G.BROS.SHOP

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