ファーストサンプル、完成。

「OG-7」Shirt JKT

雰囲気、文句無し。

待ちに待ったファーストサンプルが届いた。これは自信作だ。膨大な生地見本から選んだダック生地。生地の段階で洗いをかけているため、適度にアタリが現れていて、風合いも最高。コーデュロイの襟も相性が良い。

フロントにはオリジナルのドーナツボタン。スマホなどが収まる胸ポケットはリベットで補強。骨太なディテールも気に入っている。

初めて袖を通す。ブランケットのライニングは、ボディだけでなく袖まで施している。夏場なのでエアコンで部屋をキンキンに冷やしているが、それでも汗ばむ。ブランケットの保温性はかなり高い。

シャツのようなサイズ感。

シャツのパターンを基にジャケットに仕立てている。裏地付ジャケットにありがちなモコモコ感は皆無。非常にシャープでタイトだ。当然だが、着心地はシャツに近い。

この手のジャケットは、インナーがシンプルであるほど、無骨な男になれる。

よって、普通体型から私のような中年体型の男性が、インナーにTシャツ1枚、ロンT1枚を着てジャストなサイズ感になるよう設定している。シャツであれば薄手。

これは「シャツJKT」だ。インナーに何枚も重ね着をしては、美しいシルエットを損ねかねない。

レザーJKTでもデニムJKTでも、このシャツJKTでも、私ならタイトな状態から着込み、次第に伸びてフィットしていく様を楽しむ。新品時、腕が組めないことなど朝飯前。まったく気にしない。かなりの玄人的感覚かもしれない。

厚手のインナーを着たい人は……。

とは言うものの、インナーにスウェットやパーカー、ヘビーネルを合わせたいと思うブラザーがいることも承知している。

痩せ型の方であれば通常サイズを選んでもらえばいい。標準体型の人でも、最初は肩周りが若干窮屈に感じるかもしれないが、すぐに馴染むので通常サイズでいいと思われる。

オガワ同様の中年体型、もしくは肩周りの筋肉が大きい人で、厚手のインナーの上に着用したい人は、ワンサイズ上を選んだ方が動きやすいかもしれない。

着用感に微調整の余地あり。

着用時の美しいシルエット、シンプルなデザインを貫くため、毎度のことながらアクションプリーツや腰元のアジャストベルトは設けていない。

身長165センチ、体重82キロ、胸囲106センチのオガワが着用した場合、腕を組むと背中が張るが、ダック生地も若干の伸びるため、個人的には気にしない。

気になったのはアームホール。やや狭く設定することで、、理想の美しいシルエットを生み出しているが、反面、腕の動きが妨げられていることも否めない。腕の可動域はもう少し大きい方がいい。

さらに袖の太さ。インナーに半袖Tシャツ1枚の着用でも、袖はタイトだ。ロンTや薄手のシャツを着た場合、裏地のブランケットと擦れ、滑りの悪さや抵抗感を感じるかもしれない。よって、袖も少しだけ太くしよう。

その他に関して、ファーストサンプルの全体的な仕上がりは、まったく問題がない。さすがは児島でトップクラスの技術を誇る「アパレルナンバ」の仕事だ。

上記サイズ感の変更を伝え、ファーストサンプルを児島に送り返した。