SEIKO SECOND DIVER(前期型/1968年)

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希少価値の高い玄人向けモデル。

アンティークウォッチ、なかでもセイコーアンティークにこだわる愛好家の中で、隠れた人気を誇るモデルが、セカンドダイバー前期型である。モデルナンバーは「6105-8000」。

セカンドダイバーでもっとも有名なのは後期型。伝説の冒険家、植村直己氏が愛用したことから「植村ダイバー」の愛称で親しまれているモデルだ。「Original Garment Brothers」でも販売し、瞬く間に売約済みとなった。

その前期型に該当するモデルが「6105-8000」である。

前期型を一見すると後期型(中期型も含む)と同じに見えるが、比較すると違いは明確だ。上の写真は、左が前期型。右が後期型。

まずケースサイズが異なる。約44ミリの後期型に比べ、前期型は約41ミリ。ひと回り小さい。

リューズガードも無い。後期型の植村ダイバーには4時位置にケース一体型のリューズガードが備わるが、前期型はリューズガードの突起が無く、シンプルな外観となる。

冒頭で「隠れた人気」と書いたが、その理由は生産数の少なさ。中期型、後期型に比べ、前期型の生産数は圧倒的に少なく、アンティーク市場ではレアモデルとして扱われている。

一方で、無骨な中期型、後期型に対して、洗練されたデザインの前期型を好むファンも意外と多く、市場では「隠れ人気モデル」として常に争奪戦が繰り広げられているのだ。

コレクションに加えたい逸品。

販売する個体を詳しく見てみよう。ケースには小傷も見られるが概ね良好で、エッジも立っている。文字盤や針の蛍光塗料には、アンティーク特有のシミや汚れが若干確認できるが、製造から50年以上経過したモデルと考えれば、かなり上モノと言って間違いない。

各種資料やWEBに掲載されている同モデルを見比べた結果、この個体の文字盤、針、ベゼルディスクは純正である可能性が高いと思われる。ただし、修理履歴が残っていないので断言はできない。リプロダクト品に交換されている可能性もあるので、あくまで個人的見解としてお伝えさせて頂く。

1968年製の上質な個体。

裏蓋には「6105-8000」のモデルナンバーと「87」から始まるシリアルナンバー。よって、この個体は1968年7月に製造されたと推測できる。見ての通り、裏蓋も非常に綺麗な状態。大きなダメージは見受けられない。

搭載されるムーブメントは「6105A」。ご覧の通り、極上と言っていいほど綺麗な状態を保っている。もちろん、写真はオーバーホール前。

購入者が決まり次第、「Original Garment Brothers」が絶大な信頼を寄せる時計職人の手により、徹底的にメンテナンスが施される。パーツ洗浄も行うので、オーバーホール後はさらに美しい姿になるだろう。

「6105A」のムーブメントについて、少し説明しておこう。このムーブメントはセイコーの技術革新の過渡期に誕生したムーブメントで、ハック機能(リューズを引いて秒針を止めること)は無い。

後期型に搭載されるムーブメント「6105B」にはハック機能が備わっている。便利さで言えば「6105B」に軍配が上がるが、手間こそ悦びと捉える愛好家の間では、ハック機能が無いアナログな部分も「味わい」として人気が高い。

ちなみに、「6105A」「6105B」共に、手巻き機能は無い。これは、ゼンマイが解け切った状態から時計を稼働させる時、手巻き機能がある場合はリューズを巻けば時計が動き出す。手巻き機能がない「6105A」「6105B」の場合は、時計本体を手で振ってゼンマイを巻き、時計を稼働させなければいけない。

販売価格は14万円(税抜)。

非常に良好なコンディションのセカンドダイバー前期型は、14万円(税抜)で販売。時計本体のみでベルトは付属しないが、徹底的にオーバーホールを行なった後にお届けする。アンティークの雰囲気を楽しんで頂くため、ケース研磨は最小限にし、小傷などはそのまま残す予定だ。

ベストなコンディションでお届けするため、購入確定後にオーバーホールを実施。納期は約3〜4週間を予定している。

後期型の植村ダイバーを所有している人も、ぜひ、前期型をコレクションに加えてみてはいかがだろうか。

取り扱いに関する注意事項、保証内容、納期などは「O.G.BROS.SHOP」の販売ページに記載しているので、熟読のうえ、ぜひご検討頂きたい。

ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて。

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