SEIKO SPEED TIMER(茶ウマ/1972年)

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ヴィンテージ感に溢れる「茶ウマ」。

3本の「茶ウマ」を入手し、ムーブメントの状態の良さから選ばれた2本のうちの1本。それがこの1972年製の「茶ウマ」だ。「茶ウマ」に関する説明は「SEIKO SPEED TIMER(1976年)」のページにて記載しているので、そちらをご覧頂きたい。

この個体の魅力は、ベゼルの傷や退色。時を経たことで宿ったヴィンテージの風格に尽きる。

付属する新品ベゼル(リプロダクト)に交換してお届けすることも可能だが、個人的には、この枯れた雰囲気を楽しみたい。

シリアルナンバーは「24」から始まる6桁。セイコーアンティークの場合、シリアルの一番最初(左)の数字が「製造年の下1桁」、二番目の数字が「製造月」、残り4桁の数字が「製造番号」と言われているので、この個体は……

1972年4月製造と推測される。

ひとつ疑問が残るのは、裏蓋の刻印「6138_0020」。本来「茶ウマ」は「6138_0040」の刻印が入るはず。国産アンティークにおいて、他モデルの裏蓋が装着されている個体が稀にあることは事実だが、その詳細は不明。個人的には気にならないが、念のため、部品取り用の個体から取り外した「6138_0040」の刻印が入った裏蓋をサービスで付属する。

SEIKO SPEED TIMER(1976年)」とは、文字盤が若干異なる。「SEIKO」と「Speed Timer」の間に「5 SPORTS」の文字がプリントされている。「茶ウマ」には3種類ほどの文字盤バリエーションが確認されており、もちろんこれも正規品である。

「5 SPORTS」とは、簡単に説明すると「シリーズ名」。セイコーは1963年に「セイコー5」を発表。

01.切れないゼンマイ
02.耐震装置
03.自動巻き
04.防水機能
05.デイデイト表示

という5つの特徴から命名された。「セイコー5」は現在も続く長寿シリーズで、中でもスポーツ色の強いモデルに与えられたシリーズ名が「セイコー5スポーツ」である。

「茶ウマ」はアメリカ向けに生産されたモデルゆえ、ケースが大型に設定されている。ケース径約43ミリ(リューズ含まず)、厚さ約15ミリのステンレスの塊。腕に巻くと、心地よい重量感が気分を高揚させてくれる。

ケース本体を傾斜させることで視認性の向上をはかっていることも、このモデルの特徴と言えるだろう。

万全のオーバーホールを行う。

ベースとなる個体は、自動巻ムーブメント「6138B」、文字盤、共に状態は良好。曜日表示窓の上に小さくプリントされているのは「諏訪マーク」。この時計が諏訪精工舎製である証だ。カレンダー表示は、珍しい日本国内仕様の「英語」「日本語」の2か国語表示(選択式)。

年々、コンディション良好な国産アンティーク時計が少なくなってきている。前述の通り、今回は3本の「茶ウマ」を手に入れ、1本を部品取り用と割り切り、実用可能な2本の「茶ウマ」を組み上げることにしている。

熟練職人の手によって、一度、ムーブメントを完全に分解し、パーツを洗浄、状態をチェックする。磨耗もしくは破損によって継続使用が困難な場合は部品取り用の個体からパーツを移植する。

外装パーツも同様に分解して点検、そして洗浄。アンティークの味わいを残すため、ケースの小傷はあえて残すつもりだ。

前述の通り、この「茶ウマ」には交換用の新品ベゼルが付属する。おそらくリプロダクトと思われるが、非常に完成度は高く、純正品との見分けは困難なほど品質は高い。

オーバーホール時に、現在の味わい深いベゼルを装着したままにするか、新品ベゼルに交換するか、購入者が選ぶことになる。そんなライトカスタムも楽しめる1本となっている。

オガワの持論。

完全なオリジナルにこだわる楽しみ方を否定はしない。オガワもオリジナルにこだわるプロダクトはたくさんある。しかし、オリジナルに固執し過ぎるあまり、あまりに見た目が汚かったり、実用に支障が出たりするのは耐え難い。

特に「アンティークウォッチ」と呼ばれるカテゴリーにおいて、非常にリーズナブルで、デザイン性に富んだ国産アンティーク時計は、もっと気軽に、もっと気楽に、ファッションの一部として楽しんでもいいのではないか。

有名時計店で経験を積み、現在、数々のアンティークウォッチ専門店のメンテナンスを担当する職人と共に個体を確認し、リプロダクトのパーツを使っている可能性がある場合には、しっかりと明記する。

「Original Garment Brothers」で扱うアンティークウォッチは、そんなオガワの持論の元に販売をさせて頂くつもりだ。

ブレスレットはジャンク品扱い。

販売する「茶ウマ」は「本体のみ」(バネ棒は装着済み)となる。購入後に好みの「ベルト&ブレス」を入手し、装着して楽しんでほしい。

今回「Original Garment Brothers」で販売する国産アンティーク時計の数々は、国内コレクターから譲り受けたコレクションだ。そのコレクションには、セイコーのステンレスブレスが数多く(上写真)含まれていたが、残念ながらイケていない。

国産腕時計は昔から、ブレスレットの意匠、質感、重厚感に乏しいと酷評されてきた。こればかりは、どうしようもない。

それでも「ブレスも付けて欲しい」という購入者には、上記写真の中から希望のブレスをサービス品として一緒にお届けする。希望する場合は「O.G.BROS.SHOP」での購入手続き時、「備考欄」に第一希望から第三希望まで記入してもらえればオーケーだ。

<記入例>
■ブレス第一希望:(例)左から3番目
■ブレス第二希望:(例)左から5番目
■ブレス第三希望:(例)一番右端

(左端のブレスは取付部の形状が異なるため装着不可。左から2本目のブレスは予約済み。それ以外からお選びください)

ブレスによっては取り付け幅が合わずに装着不可の場合もある。ブレスの長さもコンディションも様々。他の購入者がすでに希望しているかもしれない。よって、ジャンク品のサービス提供品とさせてもらう。

ブレス単体に関する問い合わせには、お答えできないのでご理解頂きたい。

ブレス&ベルト選びも楽しい。

「茶ウマ」のブレス取り付け幅は20ミリ。一般的なサイズなので、ステンレスブレスもレザーベルトも選択の幅は広い。純正ブレスのレプリカも某オークションサイトなどで頻繁に見掛ける。

個人的には数千円で入手可能なナイロン素材のNATOベルト、もしくはアンティークブラウン色のシンプルなレザーベルトを合わせて楽しみたい。

参考までに、オガワが愛用するセイコー・セカンドダイバーにはブラックのNATOベルトを装着。最近、ダブルアールエル(RRL)のカーキ色のストラップを入手したので、気分に応じて交換して楽しもうと思っている。

そんなブレス&ベルト選びも、国産アンティーク時計ならではの楽しみなのだ。

販売価格は8万円(税抜)。

某オークションサイトやフリマアプリなどでは、様々な価格で取引されている「茶ウマ」。この8万円(税抜)というプライスは、3本から2本を組み上げ、徹底的にオーバーホールを行うコンディションを考慮すれば、非常に自信があるプライスだ。

オガワが絶大な信頼を寄せる横浜の職人の手により、精度は日差約30秒以内に追い込む。1970年代の国産アンティーク時計で、この精度はかなり優秀。世界で1本、1個体しか存在しない「茶ウマ」は、アナタのアメカジライフを、よりエキサイティングにしてくれると信じている。

取り扱いに関する注意事項、保証内容、納期などは「O.G.BROS.SHOP」の販売ページに記載しているので、熟読のうえ、ぜひご購入頂きたい。

ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて。

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