自己流のウォレット愛。

Leather Wallet Project

モノとの正しい付き合い方。

レザーウォレットに限らず、革ジャンもブーツもジーンズも、「ファッションアイテム」としてではなく「道具」として接している。道具である以上、とにかくガンガン使い込む。愛着はあるが、遠慮はしない。

ただし、プロダクトが持つ機能や魅力を最大限に引き出すためには、正しい付き合い方が必要となる。

ひとつのレザーウォレットを1年365日、数年間、使い続ける人がいる。意外なほど多い。愛情の表れかもしれないが、そのレザーウォレットは間違いなく疲れている。おそらく2〜3年も毎日使い続ければ疲労が蓄積し、ウォレットとしての機能は著しく低下する。寿命を縮めてしまう。

ウォレットは複数を所有し、ローテーションで使うことが望ましい。3個、5個、ツワモノなら10個。愛用のウォレットをローテすることで、10年、20年、長きに渡って付き合い続けられる相棒となる。

「Original Garment Brothers」のウォレットも、そんな相棒ウォレットの一員に加えて頂ければ幸いだ。

惜しみない愛を注ぐ。

プロダクトを使う時、愛着はあるが遠慮はしないと述べた。しかし、時には過保護なまでの惜しみない愛情を注ぎたい。革ジャンやブーツであれば素手でオイルを塗り込み、ジーンズであれば小さなほつれを紡ぐ。

「Original Garment Brothers」のウォレットを手にしてくれたブラザーは、どのような形で愛情を注いでくれるのか。オガワの愛情表現はこうだ。

栃木サドルにオイルを塗布。

使うのはニートフットオイル。オイルを入れ過ぎると革にコシが無くなり、柔らかくなり過ぎる。オイルを入れる場合には、少量を塗布する程度にとどめたい。ウォレットを使い始める時に1回、あとは1年に1回くらいでいい。

ムートンの端材が使いやすいが、無かったので不要なコットンTシャツを適当な大きさにカットして使った。軽く染み込ませて、サッと塗る。上は塗り終わった直後。オガワはいつもこの程度だ。

日光浴で小麦色に。

クルマのダッシュボードやベランダで、数時間、直射日光を当てる。「当て過ぎは良くない」「日陰で日光浴させる」という意見も聞くが、我が道を行けばいい。革内部の油分が皮膜を形成して汚れに強くなるという説もあるが、定かではない。

実はまだ1日しか日光浴ができていない。それでも変化はあった。上写真、1枚目は日光浴前。2枚目は約5時間の日光浴後。たった5時間で美味しそうな小麦色に変化。あと2〜3日も日光浴させれば十分。透き通るような「極上の飴色」は、数年後の楽しみに取っておく。

ひたすら、手で撫でる。

以前のレポートで、ウォレットには「厚み」と「触感」が重要と書いた。革の表情をダイレクトに伝える素上げの馬革。マットでしっとりとした質感。手に吸い付くような弾力感。そして、革ジャンの匂い。これほど手に馴染むウォレットも珍しい。時間さえあれば、こいつを撫でている自分がいる。

オガワの流儀。

ウォレットはお金の住処と言われる。オガワも同感だ。ヨレヨレのウォレット、領収書で膨らんだウォレットでは、お金に居心地が良いと思ってもらえない。しっかりと休息を与え、パワーに満ちたウォレットこそ、お金に好かれると信じている。

オガワは事あるごとに験を担ぐ。ビジネスが不調に感じたり、お金の出入りが激しくなってきたと感じれば、すぐにウォレットを替える。

お札は万札を一番手前に、金額ごとに分け、向きを揃えて重ねる。四隅の小さな折れも必ず正す。小銭が多くなってきたら、抜き取り貯金箱に移す。すぐに溜まる領収書もこまめに抜き取るが、自分にとってハッピーな「モノ」「コト」に関わった領収書は、しばらくウォレットに入れたままにする。例えそれが数百円の駐車料代の領収書でも。

お釣りで私の元にやって来た破れたお札は、無理をしてでもその日のうちに使う。汚れたり傷付いた小銭も同様だ。

ウォレットにこだわる趣味世界の住人は、皆、独自の流儀を持っているはずだ。このウォレットをブラザーである皆さんの流儀で使い込んで頂けたら、作り手としてこれ以上の喜びはない。そう思いながら、最終の使用テストを行っている。