グリーサーが作るムートンJKT。
襟足までグリースをベッタリと塗るオールバックのオガワにとって、ムートンJKTは避けてきた存在だった。羽織ったら最後、美しいムートンの襟はベタついた不快な襟に成り下がる。
だからこそ、挑戦したくなった。グリーサーが作るムートンJKT。フラッグシップモデル「OG-2」のように一切の無駄を省き、研ぎ澄まされた日本刀のようなムートンJKTを作りたい。
脳内イメージは既に出来上がっていた。使用するムートンは、表革も羊毛もブラックがいい。襟は馬革。裾や袖にムートンは出さない。つまり、一見するとムートンJKTに見えない、シングルライダースのような佇まいを目指した。
マテリアルには、スペインのコロメール社が鞣した上質なムートンを採用。コロメール社は250年以上の歴史を持つ老舗タンナーで、柔軟で強度があり、保温性と防風性に優れた最高級ムートンを作り続けている。その美しい毛並は芸術品のようなオーラを放つ。
一枚革で仕立てるムートンJKTは、ポケットを装着するとジャケット内側に袋布が現れ、美しくない。別革でパッチポケットという選択肢もあるが、羊革は馬革や牛革と比べると引裂強度や耐摩耗性が劣る。心配し過ぎであることはわかっているが、将来的なポケット口のダメージが不安だ。
究極のシンプルを貫きつつ、生涯愛用できるタフなムートンJKTを目指すために、ポケットは排除することした。
「ポケットが欲しかった」と思う人も多いかもしれない。だが、不特定多数よりも特定少数のブラザーに向けたモノ作りこそ、「Original Garment Brothers」が進むべき道。脳内に描いた「今この瞬間の理想形」をカタチにしたムートンJKTには、絶対の自信とプライドを持って「OG-30」の品番を与えることにした。
韓国の専門工房で一貫生産。
ムートンJKT「OG-30」の生産は、韓国の専門工房で行う。つまり「韓国製」となる。重要なことなので、韓国生産に至った経緯を説明させて頂きたい。
「Original Garment Brothers」では2018年の設立以来、大阪にファクトリーを構える「Y’2 LEATHER」(ワイツーレザー)に生産をお願いしている。
ワイツーレザーでは以前より、自社のムートン製品を数多く企画販売してきた。それらは韓国の専門工房で裁断から一部パーツの縫製を行い、その後、日本国内で熟練職人がジャケットに縫い上げ、最終仕上げを行うプロセスを採用していた。
ムートンという素材はその特性上、縫製が非常に難しく、豊富な経験と卓越した専門技術が必要とされる。ワイツーレザーのムートン製品も、長年ひとりの専門職人によって製作されてきたが、この度、ご高齢により勇退されることとなった。
ムートンを専門とする若手職人を育成し、現在の生産体制を維持するためには、長い時間と膨大なコストが必要となる。それらはムートン製品の価格に反映され、より高額で手の届きにくい存在になってしまうことは明らかである。
そこでワイツーレザーでは、2027年秋冬シーズンからムートン製品に限り、これまで裁断と一部パーツの縫製を担っていた韓国の工房で一貫生産を行うことを決定した。もちろん、ムートン以外のレザーJKTについては、今まで通り日本国内生産「Made in JAPAN」となる。
詳細については、今後ワイツーレザーからディーラーに向けて正式なアナウンスがあると思うが、今回オガワが企画したムートンJKT「OG-30」はそれに先立ち、韓国の工房で一貫生産することに決めた。
「韓国製」と聞いてブラザーが気になるのは、ジャケットの品質についてだろう。自信を持って断言するが、心配は無用だ。韓国の工房で一貫生産した「OG-30」の最終サンプルをこの目で確認し、袖を通したが、品質は抜群に素晴らしい。
それもそのはず、韓国の工房は40年以上に渡りムートン製品を専門に扱ってきた職人集団だ。さらに、ワイツーレザーの梁本社長は今回のような状況を想定し、何年も前から頻繁に現地を訪れて技術や仕上がりのチェックや指導、意見交換を行ってきた。ワイツーレザーの縫製職人も同行し、ワイツーレザーが求める高い品質を維持継続できることも確認している。
価値観や捉え方は人ぞれぞれだ。高品質で唯一無二、そんなムートンJKTを求めているブラザーにとって「OG-30」は最高の相棒となってくれるだろう。一方、どこまでも「Made in JAPAN」にこだわるブラザーには、無理に「OG-30」を勧めることはしない。日本製のムートンJKTを探して手に入れて頂きたい。
レザーJKTは5年10年、いやそれ以上の長い付き合いになる存在だ。熟考を重ね、納得の上で迎える一着こそ、本当の相棒と呼べるのである。


Detail of OG-30.

250年以上の歴史を持つスペインの老舗タンナー、コロメール社の極上ムートンを採用。表の羊革は染料仕上げ。経年で表面が割れるような荒々しい顔料仕上げもいいが、オヤジの一張羅には、高級感と美しさを醸し出す染料仕上げのムートンが相応しい。

表革同様、羊毛もブラックに染色。身頃は18ミリ、袖は13ミリに毛足を揃えている。極上の手触り、美しい毛並み、そして抜群の保温性……すべてにおいてコロメールの名に恥じぬ最高品質である。

「OG-30」のファーストサンプルは、手違いでクリーム色の羊毛で製作してしまった。ファーストサンプルは身頃、袖共に毛足を18ミリに揃えていたが、着用したところ袖に圧迫感を感じた。そこで、最終サンプルでは身頃は18ミリのまま、袖は少し短く13ミリに設定した。圧迫感は解消され、ムートンJKTでありながら動きやすい着心地を手に入れることができたのだ。

襟足までポマードをベッタリと塗るオガワ。襟に羊毛を使ったジャケットを着用すると、瞬く間にポマードで襟がベタベタになってしまう。そこで、馬革の襟をレイアウト。グリーサーでも愛用できる、唯一無二のムートンJKTが完成した。馬革はフルベジタブルタンニン鞣し。艶やかな羊革の雰囲気に合わせ、あえて顔料仕上げを選択した。

ジャケットのステッチ部分には、襟と同素材の馬革テープを縫い付けている。馬革テープは内部まで黒く染めた「黒芯」も考えたが、よりハンドメイドな雰囲気が感じられた「茶下地」を採用することにした。ブラック一色のジャケットに、馬革テープの断面から覗くブラウンが映える。

オガワは今まで「レザーJKTを構成するパーツは少ない方がいい」と言い続けてきた。そして、「背中を左右に分割するセンターシームが嫌いだ」と言い続けてきた。だが、ふたつの理由から「OG-30」の背中を3つのパネルに分割することにした。
第一の理由は、分割することで上質で美しいムートンを効果的に使えるからだ。馬革ならシワやシボやキズも大歓迎だが、「OG-30」は出来るだけ美しく仕上げたい。
第二の理由は、着心地に影響しないこと。例えば馬革JKTの場合、裏地がコットン1枚のため、センターシームの縫い目が背中に干渉して着心地を損ねることがある。だがムートンの縫い目は内側からまったく見えず、手で触れても段差や突起を感じることもない。着用時に感じるストレスは限りなくゼロに近い。

他のレザーJKTと同じ、ユニバーサルジッパー。耐久性と機能性は実証済みだ。


襟元のラベルがムートンに埋もれる雰囲気が抜群にカッコイイ。「OG-30」は韓国製となるため、お届けする「OG-30」には「MADE IN JAPAN」の文字が入らない特別仕様のラベルを縫い付ける。ラベルは現在製作中。


<参考データ>
身長:165センチ
体重:74キロ
胸囲:105センチ
ウエスト:34インチ(現在は33インチでも穿けます)
「OG-30」のサイズ:38
※2026年9月の撮影時点
※絶賛ダイエットにより74キロまで落ちました。
<サイズ選びについて>
ムートンは厚みがあるため、必然的にジャケット全体(特に肩幅とバスト)が若干大きくなる。そのため「OG-2」など他のレザーJKTと比べて「肩幅」「バスト」の寸法(外寸)が大きくなるが、着用時のサイズ感は同等に設定している。既に「Original Garment Brothers」のレザーJKTをご愛用中のブラザーは、同じサイズを選んで頂いて問題ない。「Original Garment Brothers」のレザーJKTを所有されていないブラザーは、「OG-2」など他のレザーJKTのサイズチャートもご確認の上、サイズをご検討頂きたい。
※実店舗がないためご試着の機会をご提供できずご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。

■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、スタイルによる着用感の違いはありますが、基本的にどのモデルもサイズ感を統一しています。
<価格>
19万5000円(税抜)
※全サイズ共通
※一部入金によるオーダーも可能です。詳細は「O.G.BROS.SHOP」の商品ページをご確認ください。
<素材>
本体:ムートン(コロメール社製)
襟&テープ:馬革(フルベジタブルタンニン鞣し)
<カラー>
ブラック
<納期>
2027年2〜3月(順次デリバリー)
オーダーを受けてから革を仕込むため、タンナーの作業状況、天候等によって早まる場合もあれば、遅れる場合もあります。また社会情勢による流通への影響などにより、納期が大幅に遅れる可能性もあります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。
納期に大幅な遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げますので、納期内(2027年2〜3月末)における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。「1日でも早く手にしたい」と思って頂けることは非常に嬉しいことですが、当方からファクトリーに個別の納期確認をする度に作業がストップしてしまうため、ご理解とご協力をお願いいたします。
例年、1か月半〜2か月ほどのオーダー期間を設けていますが、想定を超えるオーダーが集まった場合には告知することなくオーダー受付を終了させて頂くことがあります。
以下も必ずご確認ください。
※お一人様、各モデル一着のオーダーとさせて頂きます。異なるモデル(例えば「OG-2」と「OG-29」)、同一モデルでも色違い・素材違い(例えば「OG-2」の馬革モデルと鹿革モデルなど)は可能です。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として5万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として5万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金14万5000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※メールによるジャケット完成のご連絡後、5日以内に残金のお支払いをお願いいたします。
※完全受注生産のため、ご購入者様のご都合による予約のキャンセル、モデル変更、サイズ交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※シワやシボの量や場所、色味には個体差があります。それらに関するリクエストやお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※天然の「傷」「血筋」「トラ目」などが入る場合もあります。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※写真のジャケットは着用サンプルです。お届けするのは新品のジャケットとなります。
※移染する場合がありますので、他の衣類や物に接する場合はご注意ください。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ジッパーやボタン、リベットが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※オーダーを頂いた時点で、上記(納期も含む)、「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」内のすべての記載事項について、ご了承頂いたものとさせて頂きます。
オーダーは「O.G.BROS.SHOP」にて
O.G.BROS.SHOP<メール受信に関して>
主に携帯キャリアメール(docomo、ezweb、softbankなど)において、オーダー時の自動送信メールは届いているにも関わらず、その後の手動メールが届かない事例が多発しております。オーダー確認後、1〜2日以内には必ず手動メールをお送りしていますので、オーダー手続きから3日以上経過してもメールが届かない場合には、大変お手数ですが(shop@ogbros.shop-pro.jp)までご連絡頂けますようお願いいたします。
オーダー前に、ショップアドレス(shop@ogbros.shop-pro.jp)の受信設定をして頂くと確実です。
Gmailアドレス宛の場合、迷惑メールフォルダなどの別フォルダに振り分けられることも多くなっておりますので、お問い合わせ前にご確認くださいますようお願いいたします。
