革ジャンを脱いだ、その後に。
レザーJKTのようにクールに着こなせる一着、オヤジでも袖を通したくなる一着を目指して作り上げた、デニムJKT「OG-4」。いよいよ発売開始。
デニムの聖地として、世界から注目を集める岡山児島。その職人たちと作り上げたデニムJKT。語り尽くせぬ「こだわり」と「思い入れ」があるが、何よりも願っているのは、ユーザーの日常に溶け込む自然な一着。一張羅として扱って頂くことも非常に嬉しいが、やはり、デイリーウエアとして接して欲しい。
「OG-4」のディテールをもう一度。
数々の名作ジャケットの魅力あるディテールを集約した、わがままな一着。襟はストームライダーのようなコーデュロイ。数あるコーデュロイの中から、7ウェールの太畝、理想にもっとも近いキャメルカラーを探し出した。
コーデュロイは丈夫な素材だが、万が一、長年の使用でダメージを受けた場合は、自分好みのコーデュロイ生地をリペア専門店に持ち込めば、問題なく張り替えてくれる。10年後、20年後のカスタムも楽しみな一着だ。
襟元には「Original Garment Brothers」の織りネームを縫い付けている。レザーJKT「OG-1」と同じネームだ。ワンウォッシュによってデニム生地が縮み、ネームにはシワが寄るが、その佇まいが逆にいい。ウォッシュ後に縫い付けることも可能だが、そのままの仕様でいく。
フロントプリーツはシングルで十分。ファーストやセカンドのようにステッチではなく、銅製リベットで無骨に固定する。前立て裏に生地のセルビッチを使っていることは、すでに紹介した通りだ。
ポケットはシンプルな四角形。「A-2」が大好きなオガワにとって、この光景はたまらない。ただしフラップは不要。スマホや鍵、小銭など、ワイルドに放り込みたい。
ヴィンテージを復刻した月桂樹のドーナツボタン。使い込まれたような重厚な仕上げが施されている。リベットは銅製の打ち抜きタイプ。
後ろ姿はシンプルに尽きる。プリーツも腰元のサイズ調節ベルトも不要だ。フロントボタンを閉めると、背中にはシワが走る。着込むことで、背中の色落ちも楽しめるはずだ。
生地は14.5オンスのセルビッチデニム。感触的には14オンス前後のような柔軟さを持ち、デニムJKTのウィークポイントである「着心地の悪さ」を見事に解消。
一方、程良いコシ感もあるので、サンプルを短時間、着用しただけで袖にはシャープな着皺が生まれた。袖のシワは、ジーパンのヒゲに相当するデニムJKT最大の見せ場。メリハリのある色落ちを楽しんで頂きたい。
価格は2万3000円(税抜)。
「Original Garment Brothers」と「アパレルナンバ」がタッグを組んで作り上げたデニムJKT。価格は2万3000円(税抜)。税込で2万4840円。
今、この原稿を書いている時点で「OG-4」の生産見積もりは出ていない。だが、おおよその見込原価に色々な経費を加算して……と細かく計算すればするほど、生産数が少ないプロダクトの販売価格はどんどん上がってしまう。それではつまらない。勢いが大切だ。このプロジェクトを立ち上げた時、漠然と「税込で2万5000円にしたい」と思っていた。だから、この価格に決めた。
編集長時代、取材を進めるうちに「あれも入れたい」「これも紹介したい」、でも「価格は上げたくない」。結果、制作費は予算オーバー、規定のページ数も勝手に増やし、生産管理の担当者によく怒られた。何も成長していない自分が、少し嬉しい。
5月末からデリバリー予定。
個人事業主は曜日と休日の感覚に疎い。2019年、ゴールデンウィークが非常に長いことにようやく気が付いた。10連休。会社勤めの方々は喜ぶだろうが、1日でも早く「OG-4」をお届けしたいと思っていたオガワは複雑な気分だ。
現在、「OG-4」のために確保しているデニム生地は約30着分。
上記を踏まえ、アパレルナンバの難波社長と生産スケジュールについて打ち合わせを行った。おおよその流れはこうだ。
「O.G.BROS.SHOP」で受注を開始し、最初の30着分、なおかつゴールデンウィーク最終日(5月6日)までに頂いたオーダーに関しては、GW明けに即生産に入り、5月末から順次デリバリー。
生地を確保している30着分を超えたオーダー分や、ゴールデンウィーク以降のオーダー分に関しては、6月以降のデリバリーとなるが、極力お待たせしないよう段取りを進める予定だ。
以上をご確認のうえ、ぜひご検討頂きたい。
少々お時間を頂くが、欲しい人にしっかりとお届けする。それ以上でもそれ以下でもない。希少性を煽ったりもしたくない。身の丈に合ったスタイルでモノを作り、末長くブラザーたちと楽しみたいと思っている。
<受注可能数の最新情報>
お陰様で、生地を確保していた30着分をはるかに超えるオーダーを頂戴している。オーダーを頂いたすべてのブラザーたちの元へ、1日でも早くデリバリーするため、急遽、追加でデニム生地を確保。さらに当初予定よりも多くの熟練職人に集結して頂き、ゴールデンウィーク明けより岡山児島のアパレルナンバにて生産を開始。これにより各サイズの生産枚数が確定したため、今後の販売可能数には限りがある。
5月16日(木)8時45分現在、すでに「サイズ36」「サイズ40」「サイズ42」は受注分で完売。「サイズ38」も残り数枚となっているので、気になる人は、ぜひお急ぎ頂きたい。
サイズ&シルエットに関して。
好みのサイズ感は人それぞれなので、あくまでオガワの感覚で説明するので、参考程度に読んで頂きたい。
「OG-4」は「適度なタイト」を前提にパターンを作っている。肩幅はやや狭く、アームホールは小さめ、袖はやや細く、袖丈は少しだけ短め。着丈はファーストやセカンドに比べると、気持ち長く設定している。
以前の記事で、オガワはファーストサンプルを着用している。最終仕様(下記サイズチャート)ではこのファーストサンプルより、袖を1.5センチ、着丈を1センチ、伸ばしている。
※上記は初回生産の「OG-4」をランダムに数枚選び、実際の寸法を計った平均値となります。
※上記はワンウォッシュ後の数値です。
※上記は前ボタンを閉じ、床に平置きした状態で計測しています。
※個体差により数値には誤差が生じる場合があります。
■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■身幅:左右の脇下の直線距離
■袖丈:肩の頂点から袖(カフス)の先端までの曲線距離
Message from O.G.BROS.
自分が手掛けたプロダクトなので、当然と言えば当然の言葉だが、かなりの自信作だ。デニムJKTに対する抵抗感を一瞬にして拭い去ってくれる一着。心地良い着心地が、なぜか懐かしい気持ちにしてくれる。
「デニムJKTの色落ちは時間が掛かる」と言われる。確かにそうかもしれないが、次第に自分色に変化する一着は、所有する楽しみ、着続ける楽しみを与えてくれる。
5月1日から元号が「令和」に変わる。令和5年、令和10年、その時「OG-4」はどんな姿を見せてくれるのか。そう考えただけで楽しい。そして、ひとりでも多くのブラザーと、その楽しみを共有できれば嬉しい。
<ご確認・ご注意>
※生産状況により、納期が前後する場合があります。
※注文を受けてから生産するため、商品の欠陥を除き、注文のキャンセル、返品、返金、交換はできませんのでご注意ください。
※デニム製品はウォッシュや乾燥時の環境によって縮率が異なる場合があります。サイズチャートの数値は参考値です。実際の製品と誤差がある場合があります。
※業務用乾燥機で高温乾燥しているため、お届け時には上記数値より縮んでいる場合があります。着用しているうちに生地は若干伸びます。
※ワンウォッシュ加工により、縫製箇所から余分な糸が出る場合があります。
※防縮加工を施していない旧式力織機で織ったデニム生地を使用しているため、洗濯により捻れが生じます。味わいをとしてお楽しみください。
※デニム生地とコーデュロイ生地は縮率が異なります。洗濯や乾燥によって、襟に歪みやたるみが生じる場合があります。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ボタンやリベットが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※デニム生地の特性上、移染します。他の衣類や物に接する場合は、ご注意ください。※洗濯は単品で行ってください。
※色移りなど、当製品における他製品への、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて。
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