フラットヘッド の春夏展示会へ。

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記録的猛暑が続いた夏が懐かしく思えるほど、すっかりと秋めいて来た今日この頃。とはいえ、アメカジ業界はすでに来年の春夏展示会。日頃から親しくさせて頂いているフラットヘッド展示会へ足を運んだ。

フラットヘッド神宮前店の2階スペースで開催されている「2019 SPRING & SUMMER」。所狭しと並べられた「Made in JAPAN」のこだわりの逸品たち。春夏の新作の中心は、当然カットソーとシャツとなる。主力のTシャツは、ギリギリまでこだわり過ぎたあまりサンプルが間に合わないモデルもあったが、デザインは配布されるカタログで確認できるので問題ない。

上はフラットヘッド代表のマサさんによるデザイン。このような50年代をテーマにした定番デザインのほか、今までのフラットヘッドにはない新しいテイストのデザインもラインナップに加わる。

クラブレーベルもおもしろい。扱いを気にせずガンガン着込めるコットンハワイアンや、スタッフ傳田氏も一押しのハーフパンツ。共にパームツリーという定番モチーフだが、夏はこれくらいベタな方がいい。品質はフラットヘッド譲り。それでいてどちらも1万円代は魅力だ。

物欲を強烈に刺激されたのはレザースニーカー(写真1枚目)。フラットヘッドのライダースに使われる1.3ミリ厚の馬革。色はブラウンとブラックの2色。2桁を超えるプライスが付くライダースからは想像できない2万円代は間違いなくマストバイ。フルライニング、天然ゴムのインソール、バルカナイズド製法と聞いてさらに驚く。

注目のアイテムはまだまだ続く。
芯白を残したロープ染色による糸を使ったインディゴニットパーカーは、経年変化による色落ちを楽しめる。春夏新作ではないが、MKレーベルの手振り刺繍によるシルクのスカジャンは、あまりの迫力にカメラを向けた。

通常は3日間程度の日程で開催されるアパレル展示会。今回は会場を神宮前店2階に移し、2週間以上という異例の長期間に渡って開催。それは、少しでも多くのディーラーに見てもらいたいという、新作に対する自信の表れだ。

アメカジという限られたジャンルの中で、いかにアイデアとこだわりを投入し、ユーザーを楽しませるか。フラットヘッドだけじゃない。アメカジというジャンルを構築する大小問わずすべてのブランドが日夜試行錯誤、挑戦と失敗を繰り返している。

表面だけのアメカジを楽しむ人々には理解し難いかもしれないが、アメカジを知れば知るほど、年2回の展示会は「似て非なる」進化を感じることができる貴重な時間だ。その時間はディーラーや我々プレスだけのものではない。

2018年10月13日(土)14日(日)の2日間、同じくフラットヘッド神宮前店の2階にて一般向けの展示予約会が開催される。ぜひ、実際に自分自身で見て、触って、その進化を体感して頂きたい。