「OG-12」オーダー開始。

Leather JKT 2020

シンプルを貫く、大人のカーコート。

新たな相棒が誕生した。若造には似合わない、「大人の不良」を演出するカーコート。研ぎ澄まされた日本刀のようなシングルライダース「OG-2」をベースに、独自の解釈で仕立てたカーコートだ。

企画に至った経緯は前々回のレポートで説明している。ここでは、「OG-12」のディテールを紹介する。

Detail of OG-12

不要なものは、省く。これが「Original Garment Brothers」が手掛けるレザーJKTの鉄則。ヴィンテージモチーフのカーコートに見られるチンストラップ。オガワは一生涯、使うことはない。デザインとしても、好きな類ではない。だから、省く。

フロント上端のボタンも、閉めることはない。「OG-12」では、上端から約7センチの位置に第一ボタンを設置した。襟元はシンプルな方がいい。

「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、襟の美しさに定評がある。「OG-12」も然り。襟裏に台襟を設けることで、収まりが良く、立体的でクールな襟を実現している。

フロントポケット口は、6ミリ幅の両玉縁。ポケットは深さがあり、ショートウォレット「OG-9」がすっぽりと収まる。肌触りの良い肉厚のコットンスレーキを採用しているので、極寒時には手を放り込める。

レザーJKTに魅せられた男たちは、レザーJKTを着たままデスクワークをすることも厭わない。デザイン優先で設けられたカフスやボタンは、デスクワークの邪魔になる。だから、省く。

下袖を分割するレザーJKTも多いが、オガワは1枚革にこだわる。よって、袖は「上袖」「下袖」の2枚の革パーツのみで構成される。まさに「筒」。これが、いい。

カーコートでは大径の樹脂ボタンを縫い付けることが多いが、耐久性では打ち抜きのメタルボタンに軍配が上がる。以前、「ORIGINAL GARMENT BROS.」の刻印が入ったシルバーのオリジナルボタンを製作したが、この「OG-12」には漆黒のボタンを奢りたい。

そこで、真鍮色のメタルにブラックの吹き付け塗装を施した、新たなオリジナルボタンを「YKK」に製作してもらった。使い込んで表面のブラック塗装が擦れてくると、下地の真鍮色が現れる。

試しに耐水ペーパーで擦ってみた。若干擦り過ぎたが、漆黒の馬革に、かすかに顔を覗かす真鍮色のボタン。想像しただけで、鳥肌が立つ。

一着に使うボタンは5個。「OG-12」に共感してくれたブラザーが10人いたとして、数十個のボタンがあれば、こと足りる。その数十個のために、数千個のボタンが届いた。人には理解されない贅沢が、心地良い。

襟元には、オガワが愛して止まないフライトJKT「A-2」をイメージした、オリジナルの織りネームを縫い付ける。

左身頃には「Y’2 LEATHER」のラベルを縫い付ける。この「OG-12」が、一流レザーファクトリーで製作されていることの証だ。

レザーJKTに詳しい人であれば、このディテールを見て贅沢だと思うはずだ。分割されることが多い革コートの前立て裏を、贅沢に1枚革で仕立てる。レザーJKTにおいて、パーツ点数が増えることが好きではない。裁断の手間もコストも掛かるが、シンプルを貫くには「1枚革」しかない。

先ほどの写真では、光に当たっていてシルバーに見えるが、実は「OG-12」のボタン裏の金具(タック)は、ガンメタに近いダークカラーをセレクト。Gジャンタイプ「OG-5」(写真左)のタック(シルバー)と比較すると一目瞭然。どこまでも、漆黒の渋さを追求する。

バックもシンプルを貫く。装飾的要素が強いウエストベルトは、まったくもって不要。

ヨークは無骨な横一直線。面積が広いヨーク下には、馬革を贅沢に使う。背中をタテ割りするカーコートやライダースもあるが、あの左右に分割されたバックビューが苦手だ。

ヨークの縫製にもこだわる。写真手前が「OG-12」、奥はシングルライダース「OG-2」。「OG-2」は「片倒し」による縫製、「OG-12」はよりシンプルな「割付け」で仕上げる。

<個体差に関して>
他のモデル同様、「OG-12」でも、馬革のシワやシボが多い部位を、前身頃や襟、袖に使う。もちろん、質の悪い部位、ジャケットの強度やバランスを崩すような場合は使わない。

だが、すでにレポートでお伝えしたように、ワイツーレザーの馬革は品質が抜群に高い。そのため、派手なシワやシボは意外と少ない傾向にある。天然素材である馬革の原皮の状態によっても異なる。

よって、レザーJKTに仕立てた時の、シワやシボの入り方には必ず個体差が発生する。「シワが少ない」「シワが多過ぎる」といったクレーム、返品、返金、交換は一切受け付けられない。ご了承のうえ、オーダーして頂きたい。

今季は馬革をタイコで回して揉み込んでいる。シワやシボが少ない個体でも、小刻みに波打ち、シワが浮きたくてウズウズしている馬革の表情を、存分に楽しんでもらえるはずだ。

<参考データ>
身長:165センチ
体重:81キロ
胸囲:107センチ
ウエスト:32〜33インチ
「OG-12」のサイズ:38
※2020年9月18日現在
※参考にならなかったら、ごめんなさい

<サイズに関して>
昨年までは36〜42までの展開だったが、今季はブラザーからの要望が多かった44もラインナップに加えることにした。44は肩幅・着丈・バストが42から大きくなり、袖丈は42と同寸に設定している。

■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離

「OG-12」は「OG-2」の型紙をベースにしているため、着丈は異なるものの、サイズ感やフィット感はほぼ同じだ。

「O.G.BROS.WEB」のコンテンツ「VOICE」には、すでに「OG-2」を愛用しているブラザーたちから寄せられた、サイズ感に関する「生の声」を掲載している。

着用感は個人による好みや感覚の違いもある。あくまで参考として確認して頂ければ幸いだ。

馬革は必ず応えてくれる。

「Original Garment Brothers」が企画するジャケットは、インナーにTシャツやロンTを1枚、シャツなら薄手を着た状態でジャストになるように設計している。

痩せ型〜普通体型の方であれば大丈夫だと思うが、オガワのようなメタボ体型、もしくはマッチョ体型の方が、インナーに肉厚なスウェットやパーカー、ヘビーネルを着用したい場合には、ワンサイズ上げた方が良い場合もある。

肩口にアクションプリーツを設けていないので、革が馴染むまでは肩周りが窮屈に感じるかもしれないが、着込むうちに適度に伸びて、ストレスは解消される。

普通に着ていれば、革は必ず馴染んでくれる。くれぐれも一気に馴染ませようと、無理に腕を組み、前屈みになって革を伸ばそうとしたり、水に浸けたりしないようにして頂きたい。

「OG-12」には袖ボタンがないため、袖丈の調節ができない。レザーJKTにおいて長過ぎる袖は極めてカッコ悪いので、袖丈は平均的なジャストの長さに設定している。

街中での着用を前提としているため、バイクに乗るブラザーにとっては、袖丈が少々短いかもしれない。その場合も、ワンサイズ上げた方がいいかもしれない。

はち切れんばかりにパツンパツン、動きを妨げるほどダボダボというのは論外だが、若干のサイズの大小であれば、着込むうちに自然と己の体型、ライフスタイルに馴染んでくれる。まさに、馬革の懐の深さ。相棒の相棒たる所以が、ここにある。

<価格>
12万5000円(税抜)

2018年に発表した「Original Garment Brothers」初のレザーJKT「OG-1」の価格を継承する。この馬革、このディテール、この仕立て……、必ず納得して頂けるプライスだと信じている。

カーコートは丈が長いので、シングルライダースやGジャンタイプよりも馬革を使う。それがどうした。サイズ44になると使う馬革がさらに多くなるので、一般的には価格を割り増しにする。それがどうした。

今季は「シワが浮きたくてウズウズしている瞬間」の馬革を再現するため、1.3ミリに漉いた後に、一度タンナーに戻し、タイコに放り込んで回す「ひと手間」を加えた。だが、そのコストを上乗せしては本末転倒。「ひと手間」はオガワの完全な自己満足だ。

オガワが会社組織としてメーカーやショップを営んでいたら、この価格では販売しないだろう。サイズによっても価格を変えるだろう。

だが、オガワはフリーダムな個人事業主だ。自分自身が欲しいプロダクトを作り、少数のブラザーと楽しむことに全力を注いでいる。お金の計算もあまり得意ではない。

だから、今季リリースするレザーJKTは、全モデル、全サイズ、12万5000円(税抜)。シンプルでわかりやすい。

将来的に、様々な要因によって販売価格を上げざるを得ない時が来るかもしれない。だが、その時が来たら、その時に考えればいい。

※お支払いは「全額」または「一部入金」となります。詳しくは下記の<ご確認・ご注意>をご覧ください。

<オーダー締切>
2020年10月末頃

レザーJKTは高額なプロダクトだ。じっくりと時間を掛けて検討して頂きたい。そのため、1か月以上のオーダー期間を設ける予定だ。ただし、オーダーが集中した場合は、馬革の確保、生産スケジュールの都合から、オーダー期間を短縮させて頂くこともある。

<納期>
2021年2月から順次デリバリー

オーダーを受け、生産数が確定してから、馬革を仕込む。そのため、デリバリーは2021年2月以降を予定している。数か月お待ち頂くが、5月頃までをレザーJKTの着用シーズンと考えれば、まだまだ今季も楽しんでもらえるはずだ。

※オーダーが集中した場合は、納期が遅れる可能性もあります。

今季も「マガジン」をお届け。

「Original Garment Brothers」が発表するプロダクトは、すべて完全受注生産だ。オーダーが届く度、数か月も待ってくれるブラザーを思うと、感謝の気持ちで胸が熱くなる。

そんなブラザーに対し、「待っている間も楽しんでもらう」ためには、何をすれば良いか。何ができるか。常にそのことを考えている。

昨年は、自らが制作した「The Magazine 000」を無料でお届けした。

オガワは雑誌編集者として生きてきた。雑誌を作ることはライフワークそのものであり、この先も生涯編集者で在り続けたいと思っている。そして、広告や様々な要因に縛られない、本当に自分自身が好きなモノコトだけを詰め込んだ一冊を作ることが、ひとつの夢でもある。

プレ創刊号として制作した「The Magazine 000」は、まさに夢の第一歩だ。次号「001」はページ数、内容ともにボリュームアップさせ、一冊の雑誌として定価をしっかりと設定し、「O.G.BROS.SHOP」で販売する。

今季のレザーJKTをオーダーしてくれたブラザーには、その「The Magazine 001」を無料でお届けすることにした。

色々なアイデアを考えたが、やはり編集者らしく紙媒体を届けたい。どんなにネット社会になろうとも、ページを1枚1枚めくる瞬間のワクワクは永久に不滅だ。取材スケジュールにも左右されるが、12〜1月頃にはお届けしたいと思っている。

今季のレザーJKTは全3モデル。どれも、強烈な個性を持った、唯一無二の馬革の相棒たちだ。ブラザーの日常をエキサイティングにする、最高の一着を選んで頂きたい。

ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて

O.G.BROS.SHOP

※「OG-12」(全額支払い)、「OG-12」(一部入金用)をお選びください。

<ご確認・ご注意>
※後日、「予約確認書」を郵送にて送付いたします。
※予約注文時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金9万5000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※このジャケットは完全受注生産です。予約のキャンセルはできません。商品代金、前金の返金はできませんのでご注意ください。
※納期は2021年2月以降予定。生産状況に応じて前後する場合があります。
※シワやシボの量や場所には、ジャケットによる個体差があります。ご了承ください。
※シワやシボの量や場所に関するご要望やお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※天然素材の風合いを楽しむため、素上げで仕上げた馬革です。天然の「傷」「血筋」「トラ目」などは味わいのひとつと考えております。ご理解の上、ご購入ください。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。