「OG-20 Ver.Saddle」オーダー開始。

Leather JKT 2024

「OG-2」を凌ぐマッチング。

新品の「OG-20 Ver.Saddle」を手にしたブラザーは、その硬さに驚くはずだ。今まで「Original Garment Brothers」がリリースしてきた、どのレザーJKTと比較しても桁違いに手強い。

厚みは他の馬革JKT同様1.3ミリに揃えているが、タイコに入れて揉み込む「ミーリング」を行っていないため、繊維がほぐれていない。染色、仕上げを行っていないことも、硬さに影響しているのかしれない。

オガワ自身「OG-20 Ver.Saddle」はほとんど着用できていないが、同じサドルホースで仕立てた「OG-2 Ver.Saddle」は数週間着込み、2日間だけ日光浴を行った。

前準備としてマスタングペーストを多めに塗布したことで、新品時のゴワつきはかなり解消され、格段に着やすくなった。そして、真夏ほどの炎天下ではなかったが、日光浴によって馬革は薄いベージュに色付いた。

色付いたことで皺、傷、ムラ……天然の表情が一気に現れ、馬革に生気が宿った。馬革JKTを着ているのではなく、馬革を纏っている感覚。その一体感にワクワクがが止まらない。

サドルホースがどれだけ色濃くエイジングするのか、検証も兼ねて今度も継続して「OG-2 Ver.Saddle」の日光浴を行うが、しばらくの間は薄ベージュ色を楽しむのも悪くない。

「OG-2 Ver.Saddle」はコチラ。

話を戻そう。「OG-2 Ver.Saddle」で垣間見た、サドルホースのポテンシャル。ワークシャツのデザインをベースにしている「OG-20」にマッチしないはずがない。むしろ、シングルライダースである「OG-2」を凌ぐ相性の良さを感じている。

前述の通り、オイルの塗布と数回の日光浴だけでも十分見応えのある姿になる。牛革の栃木サドルのように小麦色や飴色にこだわる必要もない。焦る必要もない。何年も掛けて、じっくりと色濃く育てていけばいい。

それよりも、着用による汚れや染みを気にしてはいけない。すべてを受け入れてこそ「OG-20 Ver.Saddle」というジャケットを楽しむことができるのだ。

汚れや染みが馬革の表情や皺、そして質感を何倍にも際立たせる。染色された「黒馬」や「赤馬」では味わえない恍惚。

素材も用途もまったく異なるが、自動車整備に夢中になった若かりし頃、工具箱に放り込んでいた「グリップスワニー」の革手袋が脳内に浮かんだ。

オガワが目指す「OG-20 Ver.Saddle」の理想形、それはあの薄汚れた革手袋の表情なのかもしれない。

Detail of OG-20.

シンプルな背中は、サドルホースのエイジングを存分に楽しめる場所。汚れやキズを気にせず、徹底的に着倒して頂きたい。

サドルホースのシボ部分は黒ずみが強い場合がある。そのため、他の馬革JKTでは襟にシボを使うが、サドルホースで仕立てる「OG-2」「OG-20」ではシボを使わない通常仕様とすることにした。

オリジナル刻印入りの銅製リベット。サドルホースが色濃く育つ頃には、リベットも色濃く経年変化しているはずだ。襟と同様の理由から、胸ポケットもシボを使わないことにした。

ダック生地で仕立てた「OG-7」との大きな違いは袖口。カフス&ボタンを省き、外袖、内袖の2枚のパーツだけで構成した筒状の二枚袖。

ボタンホールの縫製仕様が変更となる。昨年は「流れ関」(写真上)を採用したが、今シーズンから「閂止め」(写真下)となる。ファクトリーであるワイツーレザーが、ボタンホールをすべて「閂止め」に統一したことによる変更だ。

<CAUTION.01>
写真では伝わりにくいが、馬革の個体差によって色味が微妙に異なる場合がある。ただし、同じ色味の馬革を選別して一着の「OG-2 Ver.Saddle」を製作するので、パーツ(袖と身頃など)によって激しく色味が異なることはない。

<CAUTION 02>
サドルホースには黒い斑点状の染み、黒ずみ箇所がある場合がある。新品時には少々気になるかもしれないが、色濃く育つにつれて目立たなくなる。(写真はOG-2 Ver.Saddle)

<参考データ>
身長:165センチ
体重:83キロ
胸囲:110センチ
ウエスト:34インチ
「OG-20」のサイズ:38
※2024年10月の撮影時点

<Ogawa Voice>
サイズ感は他のレザーJKTと同様に設定している。新品時は鎧のように硬いが、ニートフットオイルを少し多めに塗布し、数週間も着込めば抜群に柔らかく馴染んでくれる。「三度のメシよりエイジングが好き」というブラザーには、「OG-2 Ver.Saddle」と共にオススメしたい。

<サイズチャート>

■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※おおよその身幅(左右の脇下の直線距離)は、上記バスト寸法から2センチを引いて、半分に割った数値となります。
※「Original Garment Brothers」のレザーJKTは、スタイルによる着用感の違いはありますが、基本的にどのモデルもサイズ感を統一しています。

<価格>
13万8000円(税抜)

※全サイズ共通
※一部入金によるオーダーも可能です。詳細は「O.G.BROS.SHOP」の商品ページをご確認ください。

<カラー>
NATURAL(生成り)

<革厚>
1.3ミリ

<納期>
2025年2〜3月(順次デリバリー)

オーダーを受けてから馬革を仕込むため、タンナーの作業状況、天候等によって早まる場合もあれば、遅れる場合もあります。今後の社会情勢による流通への影響などにより、納期が大幅に遅れる可能性もあります。そのことをご理解の上、オーダー頂きますようお願いいたします。納期の遅れが発生した場合にお待ち頂けない方は、オーダーをお控えください。

納期に大幅な遅れが生じる場合には、当方より個別にご連絡を差し上げますので、納期内(2025年2〜3月)における詳細スケジュール等のお問い合わせはご遠慮頂きますようお願いいたします。「1日でも早く手にしたい」と思って頂けることは非常に嬉しいことですが、当方からファクトリーに個別の納期確認をする度に作業がストップしてしまうため、ご理解とご協力をお願いいたします。

例年、1か月半ほどのオーダー期間を設定していますが、想定以上のオーダーが集まった場合には告知することなくオーダー受付を終了させて頂くことがあります。

次号「The Magazine 004」を進呈。

レザーJKTをご注文頂いたブラザーには、次号「The Magazine 004」を進呈いたします。「The Magazine 004」の発刊は、2025年春を予定しています。完成次第、スマートレターにてお届けいたします。

以下も必ずご確認ください。

※お一人様、各モデル一着のオーダーとさせて頂きます。異なるモデル(例えば「OG-2」と「OG-15」)、同一モデルでも色違い・素材違い(例えば「OG-2」の赤馬と鹿革など)は可能です。
※オーダー時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金10万8000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※メールによるジャケット完成のご連絡後、5日以内に残金のお支払いをお願いいたします。
※完全受注生産のため、いかなる理由でも予約のキャンセル、モデル変更、サイズ交換、返品、返金はできませんのでご注意ください。
※シワやシボの量や場所、手染めやサドルホースの色味には個体差があります。それらに関するリクエストやお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※天然の「傷」「血筋」「トラ目」などが入る場合もあります。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。
※写真のジャケットは着用サンプルです。
※炎天下の車内や火の近くなど、高温になる場所での保管や着用により、ボタンやリベットが熱くなることがあります。くれぐれも火傷にご注意ください。
※肌や体に異変を感じた場合はすぐに着用を中止し、医師にご相談ください。
※火傷やその他の怪我など、いかなる場合でも責任を負い兼ねます。
※当製品における他製品への、色移り、汚損、破損、欠損、損害など、いかなる場合でも責任を負い兼ねますので、取り扱いには十分ご注意ください。
※オーダーを頂いた時点で、上記(納期も含む)、「O.G.BROS.WEB」「O.G.BROS.SHOP」内のすべての記載事項について、ご了承頂いたものとさせて頂きます。

オーダーは「O.G.BROS.SHOP」にて

O.G.BROS.SHOP

<メール受信に関して>
主に携帯キャリアメール(docomo、ezweb、softbankなど)において、オーダー時の自動送信メールは届いているにも関わらず、その後の手動メールが届かない事例が多発しております。オーダー確認後、1〜2日以内には必ず手動メールをお送りしていますので、オーダー手続きから3日以上経過してもメールが届かない場合には、大変お手数ですが(shop@ogbros.shop-pro.jp)までご連絡頂けますようお願いいたします。

オーダー前に、ショップアドレス(shop@ogbros.shop-pro.jp)の受信設定をして頂くと確実です。

Gmailアドレス宛の場合、迷惑メールフォルダなどの別フォルダに振り分けられることも多くなっておりますので、お問い合わせ前にご確認くださいますようお願いいたします。