著名人の愛用者も多い、第三のダイバー。
「ファースト」「セカンド」に続く、セイコー150mダイバーの三代目モデル「サードダイバー」。モデルナンバーは「6306-7001」。海外では「タートル」の愛称でも親しまれている。
サードダイバーには、ハック機能が付いた自動巻ムーブメント「Cal.6306A」を搭載した国内仕様、ハック機能を持たない「Cal.6309A」を搭載した海外仕様が存在する。この個体は後者となる。
4時位置のリューズやボリューミーなケース形状はセカンドダイバー譲りだが、丸いインデックスや特徴的な針の採用により、趣は大きく異なる。より洗練されたダイバーズらしい顔付きで人気が高く、近年、復刻モデルも登場している。
著名人の愛用者も多いことから注目され、「ファースト」や「セカンド」ほどではないが、年々、価格が上昇中。比較的リーズナブルな今のうちにゲットしておきたい。
風防に線キズが入っているが、別個体の風防に入れ替えてお届けするのでご安心頂きたい。
セイコーアンティークの場合、シリアルの一番最初(左)の数字が「製造年の下1桁」、二番目の数字(もしくは英字)が「製造月」、残り4桁の数字が「製造番号」だ。
さらに、10月製造モデルは左から二番目に「O」、11月製造モデルは同様に「N」、12月製造モデルは「D」と、英語表記の頭文字が刻印される。
この個体のシリアルナンバーは「6D」から始まる6桁。つまり……
1976年12月製造と推測される。
サードダイバーの生産がスタートしたのは1976年。つまり、シリアルから推測すると、この個体は初年度に生産された個体ということになる。
サードダイバーについては、1976年から1979年までは国内生産。以降、80年代半ばまでは海外工場でムーブメントの組み立てが行われていたと言われている。この個体は文字盤に「諏訪マーク」、6時位置下に「JAPAN」の文字がプリントされていることから、貴重な国内生産モデルということになる。
亀の甲羅のような回転ベゼル。
滑り止めのギザギザが二段にデザインされた、サードダイバーの特徴的な回転ベゼル。肉厚で存在感が際立つ。製造から40年以上経過しているが、エッジもしっかりと残っている。
ちなみに「タートル」の愛称は、丸みを帯びたケースデザインと甲羅を連想させるギザギザの付いたベゼルに由来する。
ケース径は43〜44ミリと大型だが、程よい厚みのため、数値ほど大きく感じることはなく、装着感も快適だ。
4時位置にレイアウトされたリューズは「ねじ込み式」。防水性能は共に150メートルだが、「非ねじ込み式」だったセカンドダイバーから機能面でも進化している。
(※販売する個体はアンティークのため非防水としています)
文字盤&針は状態抜群。
文字盤&針の状態は良い。両方ともオリジナルと思われるが、断言はできない。過去のメンテナンス時にメーカー補修用パーツ、もしくはリプロダクトに交換されている可能性もある。
国産アンティーク時計の場合、詳細なメンテナンス履歴が残っていることは稀で、当時のメンテナンスは「オリジナル度」よりも腕時計としての「原状回復」を第一に考えていたため、リプロダクトの補修パーツも多く使われていた。
海外仕様の個性的なカレンダー表記。
前述の通り、この個体は海外仕様。カレンダー表記は日本語ではなく「英語」(このページのトップ画像)と「ローマ数字」の2種類から好みで選べる。
「ローマ数字」のカレンダー表記を選んだ場合、日曜日は赤い四角で表示される。日曜日の特別感があって個人的には好きなディテールだ。
ムーブメントの「Cal.6309A」は、写真でもおわかり頂けると思うが、非常に綺麗な状態を保っている。購入者が決まり次第、「Original Garment Brothers」が絶大な信頼を寄せる時計職人によって分解、洗浄が行われ、ベストなコンディションでお届けする。
ケースやベゼルなど外装パーツも分解、洗浄を行うが、アンティークウォッチとしての重厚な雰囲気を活かすために、ケースの小傷はあえて残し、研磨は最小限に止める。
販売価格は7万円(税抜)。
ファーストダイバーやセカンドダイバーに比べるとリーズナブルだが、近年の人気上昇により、じわじわと価格は高騰しているので、今のうちに入手しておくことをおすすめしたい。
アメリカンカジュアルとの相性も抜群。ビジネスでも違和感なく愛用できるデザインながら、現行モデルにはない素朴な佇まい。販売するのは時計本体のみ(バネ棒は付属)だが、好みのラバーベルトやNATOベルトを合わせて楽しんでほしい。
取り扱いに関する注意事項、保証内容、納期などは「O.G.BROS.SHOP」の販売ページに記載しているので、熟読のうえ、ぜひご検討頂きたい。
ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて。
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