研ぎ澄まされた日本刀のような、革ジャン。
この一着には、並々ならぬ愛着がある。愛情もある。そして、感謝の気持ちがある。
2018年に製作したレザーJKT「OG-1」。「Original Garment Brothers」は、そこから始まった。昨年、2019年からは「OG-2」として、フラッグシップモデルの大役を担う。
日本刀のように研ぎ澄まされた、馬革の相棒。一切の無駄を排し、オヤジ世代でもクールに、体に吸い付く着心地を楽しめるシルエット。
今季の馬革は、さらに着心地とエイジングを追求し、ファクトリーで1.3ミリに漉いた後に、再びタンナーに運び込み、タイコに入れて揉み込む。シワが浮きたくてウズウズしている瞬間を再現した馬革は、着込むことで覚醒する。
絶対的自信作。
解説するディテールすら少ない。それが「OG-2」という、唯一無二のレザーJKTだ。
Detail of OG-2
これ以上ないシンプルなデザインで仕立てたシングルライダース。袖のジッパーやボタンも無くし、上袖と下袖の2枚の革パーツだけで構成される袖は、まさに「筒」。
パーツ点数を可能な限り少なくし、シンプルを極めた馬革のジャケットは、オーナーの体型を忠実に記憶する。
前身頃には、唯一、ポケットが装着されるのみ。ポケット口は7ミリ幅の両玉縁。
このジャケットに、このラベルあり。フライトJKT「A-2」をモチーフに製作した、オリジナルラベル。ブラックにゴールドの文字が映える。
左身頃には「OG-2」を共に作り上げてくれる、国内屈指のレザーファクトリー「Y’2 LEATHER」のラベル。
ジッパーは「UNIVERSAL」。「OG-1」から継承するジッパーだが、向きを「右挿し」から「左挿し」に変更している。
「OG-1」ではアールを描いていたバックヨークを、「OG-2」では直線に変更した。装飾的要素を排し、よりシンプルで骨太な後ろ姿を演出する。
上写真は、2018年に製作した「OG-1」。「OG-2」で使用する馬革も、同じタンナーで、同じ職人が、同じレシピで鞣している。愛着を持って着込むことで、「OG-2」は荒々しくも妖艶な表情を見せてくれる。
<個体差に関して>
「OG-2」では、馬革のエイジングを最大限に楽しんで頂けるように、シワやシボが多い部位を前身頃や襟、袖に使うようにしている。もちろん、質の悪い部位、ジャケットの強度やバランスを崩すような場合は使わない。
だが、すでにレポートでお伝えしたように、ワイツーレザーの馬革は品質が抜群に高い。そのため、派手なシワやシボは意外と少ない傾向にある。天然素材である馬革の原皮の状態によっても異なる。
よって、レザーJKTに仕立てた時の、シワやシボの入り方には必ず個体差が発生する。「シワが少ない」「シワが多過ぎる」といったクレーム、返品、返金、交換は一切受け付けられない。ご了承のうえ、オーダーして頂きたい。
今季は馬革をタイコで回して揉み込んでいる。シワやシボが少ない個体でも、小刻みに波打ち、シワが浮きたくてウズウズしている馬革の表情を、存分に楽しんでもらえるはずだ。
<参考データ>
身長:165センチ
体重:81キロ
胸囲:107センチ
ウエスト:32〜33インチ
「OG-2」のサイズ:38
※2020年9月18日現在
※参考にならなかったら、ごめんなさい
<サイズに関して>
昨年までは36〜42までの展開だったが、今季はブラザーからの要望が多かった44もラインナップに加えることにした。44は肩幅・着丈・バストが42から大きくなり、袖丈は42と同寸に設定している。
■肩幅:左右の肩(頂点)の直線距離
■着丈:背中の中央。襟の取付位置から裾の下端までの直線距離
■バスト:胸回りをぐるりと1周した寸法
■袖丈:肩の頂点から袖の先端までの曲線距離
「O.G.BROS.WEB」のコンテンツ「VOICE」には、すでに「OG-2」を愛用しているブラザーたちから寄せられた、サイズ感に関する「生の声」を掲載している。「OG-2」の前作「OG-1」を愛用するブラザーの声も、同様に掲載している。
着用感は個人による好みや感覚の違いもある。あくまで参考として確認して頂ければ幸いだ。
馬革は必ず応えてくれる。
「Original Garment Brothers」が企画するジャケットは、インナーにTシャツやロンTを1枚、シャツなら薄手を着た状態でジャストになるように設計している。
痩せ型〜普通体型の方であれば大丈夫だと思うが、オガワのようなメタボ体型、もしくはマッチョ体型の方が、インナーに肉厚なスウェットやパーカー、ヘビーネルを着用したい場合には、ワンサイズ上げた方が良い場合もある。
肩口にアクションプリーツを設けていないので、革が馴染むまでは肩周りが窮屈に感じるかもしれないが、着込むうちに適度に伸びて、ストレスは解消される。
普通に着ていれば、馬革は必ず馴染んでくれる。くれぐれも一気に馴染ませようと、無理に腕を組み、前屈みになって革を伸ばそうとしたり、水に浸けたりしないようにして頂きたい。
「OG-2」には袖のジッパーやボタンがないため、袖丈の調節ができない。レザーJKTにおいて長過ぎる袖は極めてカッコ悪いので、袖丈は平均的なジャストの長さに設定している。
街中での着用を前提としているため、バイクに乗るブラザーにとっては、袖丈が少々短いかもしれない。その場合も、ワンサイズ上げた方がいいかもしれない。
はち切れんばかりにパツンパツン、動きを妨げるほどダボダボというのは論外だが、若干のサイズの大小であれば、着込むうちに自然と己の体型、ライフスタイルに馴染んでくれる。まさに、馬革の懐の深さ。相棒の相棒たる所以が、ここにある。
<価格>
12万5000円(税抜)
2018年に「OG-2」の前作、「OG-1」を発表した時の価格を継承する。この馬革、このディテール、この仕立て……、必ず納得して頂けるプライスだと信じている。
今季は「シワが浮きたくてウズウズしている瞬間」の馬革を再現するため、1.3ミリに漉いた後に、一度タンナーに戻し、タイコに放り込んで回す「ひと手間」を加えた。だが、そのコストを上乗せしては本末転倒。「ひと手間」はオガワの完全な自己満足だ。
サイズ44には割り増し価格が設定されることが多いが、ではいったい、いくら割り増しにすればいいのか。正直、オガワにはわからない。だから、サイズによって価格を変えることはしない。
オガワが常に心掛けていること、それは「何事もシンプルに」。
だから、今季リリースするレザーJKTは、全モデル、全サイズ、12万5000円(税抜)に決めた。シンプルでわかりやすい。
将来的に、様々な要因によって販売価格を上げざるを得ない時が来るかもしれない。だが、その時が来たら、その時に考えればいい。
※お支払いは「全額」または「一部入金」となります。詳しくは下記の<ご確認・ご注意>をご覧ください。
<オーダー締切>
2020年10月末頃
レザーJKTは高額なプロダクトだ。じっくりと時間を掛けて検討して頂きたい。そのため、1か月以上のオーダー期間を設ける予定だ。ただし、オーダーが集中した場合は、馬革の確保、生産スケジュールの都合から、オーダー期間を短縮させて頂くこともある。
<納期>
2021年2月から順次デリバリー
オーダーを受け、生産数が確定してから、馬革を仕込む。そのため、デリバリーは2021年2月以降を予定している。数か月お待ち頂くが、5月頃までをレザーJKTの着用シーズンと考えれば、まだまだ今季も楽しんでもらえるはずだ。
※オーダーが集中した場合は、納期が遅れる可能性もあります。
今季も「マガジン」をお届け。
「Original Garment Brothers」が発表するプロダクトは、すべて完全受注生産だ。オーダーが届く度、数か月も待ってくれるブラザーを思うと、感謝の気持ちで胸が熱くなる。
そんなブラザーに対し、「待っている間も楽しんでもらう」ためには、何をすれば良いか。何ができるか。常にそのことを考えている。
昨年は、自らが制作した「The Magazine 000」を無料でお届けした。
オガワは雑誌編集者として生きてきた。雑誌を作ることはライフワークそのものであり、この先も生涯編集者で在り続けたいと思っている。そして、広告や様々な要因に縛られない、本当に自分自身が好きなモノコトだけを詰め込んだ一冊を作ることが、ひとつの夢でもある。
プレ創刊号として制作した「The Magazine 000」は、まさに夢の第一歩だ。次号「001」はページ数、内容ともにボリュームアップさせ、一冊の雑誌として定価をしっかりと設定し、「O.G.BROS.SHOP」で販売する。
今季のレザーJKTをオーダーしてくれたブラザーには、その「The Magazine 001」を無料でお届けすることにした。
色々なアイデアを考えたが、やはり編集者らしく紙媒体を届けたい。どんなにネット社会になろうとも、ページを1枚1枚めくる瞬間のワクワクは永久に不滅だ。取材スケジュールにも左右されるが、12〜1月頃にはお届けしたいと思っている。
今季のレザーJKTは全3モデル。どれも、強烈な個性を持った、唯一無二の馬革の相棒たちだ。ブラザーの日常をエキサイティングにする、最高の一着を選んで頂きたい。
ご購入は「O.G.BROS.SHOP」にて
THANK YOU SOLD OUT
※「OG-2」(全額支払い)、「OG-2」(一部入金用)をお選びください。
<ご確認・ご注意>
※後日、「予約確認書」を郵送にて送付いたします。
※予約注文時に商品代金の全額(別途送料含む)、もしくは一部前金として3万円(税抜)のお支払いをお願いします。
※一部前金として3万円(税抜)をお支払い頂いた場合は、ジャケット完成時に残金9万5000円(税抜)+送料1000円(税抜)をお支払い頂きます。
※このジャケットは完全受注生産です。予約のキャンセルはできません。商品代金、前金の返金はできませんのでご注意ください。
※納期は2021年2月以降予定。生産状況に応じて前後する場合があります。
※シワやシボの量や場所には、ジャケットによる個体差があります。ご了承ください。
※シワやシボの量や場所に関するご要望やお問い合わせ、クレームは一切お受けできません。
※天然素材の風合いを楽しむため、素上げで仕上げた馬革です。天然の「傷」「血筋」「トラ目」などは味わいのひとつと考えております。ご理解の上、ご購入ください。
※サイズチャートの寸法には誤差が生じる場合があります。
※写真は実際の商品の色味と異なる場合があります。