「A-2」を模した織りネーム。
レザージャケットの襟元に縫い付ける織りネーム。本音を言ってしまえば、無くてもいいと思っていた。付けるとすれば、共にこの一着を作り上げてくれる「Y’2 LEATHER」の織りネーム。そう思っていた。 「襟元の織…
レザージャケットの襟元に縫い付ける織りネーム。本音を言ってしまえば、無くてもいいと思っていた。付けるとすれば、共にこの一着を作り上げてくれる「Y’2 LEATHER」の織りネーム。そう思っていた。 「襟元の織…
かなり以前だが、とある雑誌で読んだことがある。ヴィンテージのライダースジャケットは、左右どちらかの前身頃にシワが集中していることが多いと。フライトジャケット「A-2」にもその傾向があるとも書かれていた。原稿を執筆したライ…
24時間、着続けられる一着。 「オガワさんが着込むとエイジングが早いですよね」とよく言われる。自分では意識していないが、そうらしい。そして、こう答える「ずっと着てますから」。仕事柄、スーツを着ることはほとんどない。秋冬シ…
特別な馬革を使う。 頑固一徹な職人が仕切る小さな国内タンナー。気難しい性格ゆえ、大量生産、安定供給には向かないが、抜群に味わい深い馬革を仕上げてくる。量産モデルに使うにはリスクがあるらしいが、オガワが求める一着にはこれし…
下絵が完成したらミントケースへの彫刻作業に入る。まずは下絵をミントケースに写すわけだが、懐かしいカーボン紙を使うことにした。今の20代は知らないかも知れないカーボン紙。紙と紙の間に挟んで複写するための感圧紙。原始的な仕組…
秘伝のレシピで仕込む極上素材。 動物から剥いだ「皮」を、腐敗しないようにして「革」にすることを「鞣し」(なめし)という。皮を鞣すには、鞣し剤を溶かした溶液に原皮を長時間漬け込む必要があるが、鞣し剤の違いによって「タンニン…
今のオガワの風貌からすると意外に思われるかも知れないが、幼い頃から絵を描くことが大好きだった。小学生時代は、図工の時間に書いた絵が絵画展にが出品されることもしばしば。絵を描くだけでなく、手を使ってモノを作ることが大好きだ…
アメカジ雑誌の編集長として、実に様々なレザーブランドを取材させて頂いた。どのブランドのレザージャケットも独自のこだわりが満載で、優劣付け難い品質を誇る。世界を見回しても、これほど高品質なレザージャケットが豊富に揃う国は日…
日本の愛煙家が今ほど肩身が狭くなかった時代、アメカジ好きはジッポーをコインポケットに仕込み、アタリを楽しんでいた。しかし、急速に禁煙ブームが進み、喫煙者が減少すると、コインポケットにアタリが付いたジーンズを穿いている人に…
革は同じ品質がふたつと存在しない、天然のプロダクトである。大自然を走り回っていた馬や牛から誕生する、非常に貴重で唯一無二の素材だ。当然、動物の体の大きさや状態によって、鞣され、素材となった革には個体差が生じる。この革の個…