The making of Tiger Mint Case
どこにでもあるフリスクが、男の嗜好品になる。ベトナムジッポーに魅せられた男が作り上げたこだわりのミントケースに、虎を彫り込む。エイジング加工も施し、世界でひとつのミントケースが誕生する。その工程を収録したメイキングムービ…
どこにでもあるフリスクが、男の嗜好品になる。ベトナムジッポーに魅せられた男が作り上げたこだわりのミントケースに、虎を彫り込む。エイジング加工も施し、世界でひとつのミントケースが誕生する。その工程を収録したメイキングムービ…
何かが物足りない。 虎を手彫りしたミントケース。ふと手を止めて思った。何かが物足りない。魂を込めて虎を彫ったはずなのに、何かが足りない。デザインには自信がある。手作り感溢れる彫りも味わいがあると思っている。悩んだ挙句、ネ…
ここにも卓越した職人技が存在していた。 切り出されたパーツを巧みなミシンさばきで一着のジャケットに仕立てる縫製の匠。作業場で工程を追わせてもらったが、撮影を忘れて見入ってしまうほど手際が良い。同時にワイツーレザーの丁寧な…
レザージャケットの襟元に縫い付ける織りネーム。本音を言ってしまえば、無くてもいいと思っていた。付けるとすれば、共にこの一着を作り上げてくれる「Y’2 LEATHER」の織りネーム。そう思っていた。 「襟元の織…
かなり以前だが、とある雑誌で読んだことがある。ヴィンテージのライダースジャケットは、左右どちらかの前身頃にシワが集中していることが多いと。フライトジャケット「A-2」にもその傾向があるとも書かれていた。原稿を執筆したライ…
24時間、着続けられる一着。 「オガワさんが着込むとエイジングが早いですよね」とよく言われる。自分では意識していないが、そうらしい。そして、こう答える「ずっと着てますから」。仕事柄、スーツを着ることはほとんどない。秋冬シ…
特別な馬革を使う。 頑固一徹な職人が仕切る小さな国内タンナー。気難しい性格ゆえ、大量生産、安定供給には向かないが、抜群に味わい深い馬革を仕上げてくる。量産モデルに使うにはリスクがあるらしいが、オガワが求める一着にはこれし…
オガワがフリーとなって初めて編集長を務めた雑誌「レザークラフト・オーソリティ」が双葉社より発売中だ。表紙は大和工房の大熊代表による迫力のカービングウォレット。カバー付きの豪華仕様の一冊だ。 エイジングこそ革の醍醐味。表紙…
下絵が完成したらミントケースへの彫刻作業に入る。まずは下絵をミントケースに写すわけだが、懐かしいカーボン紙を使うことにした。今の20代は知らないかも知れないカーボン紙。紙と紙の間に挟んで複写するための感圧紙。原始的な仕組…
秘伝のレシピで仕込む極上素材。 動物から剥いだ「皮」を、腐敗しないようにして「革」にすることを「鞣し」(なめし)という。皮を鞣すには、鞣し剤を溶かした溶液に原皮を長時間漬け込む必要があるが、鞣し剤の違いによって「タンニン…